2011 Fiscal Year Annual Research Report
キリスト教世界における子供の殉教研究―近代英国を中心に―
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22520244
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| Research Institution | Nara Women's University |
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Principal Investigator |
齊藤 美和 奈良女子大学, 文学部, 准教授 (90324962)
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| Keywords | 殉教 / 子供 / 伝記 / 教訓詩 / イギリス |
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| Research Abstract |
本研究の2年目となる23年度の研究計画は主に、初年度に収集・調査した文献を分類し補足が必要な文献についてさらに調査を進めること、最終年度の研究成果公表に向けて準備を整えること、そして、RAを任用しデータの整理を行うことの3点であった。
この計画に基づき、
1.初年度にカバーしきれていなかった(1)近代の児童書についての文献および(2)女性殉教者を題材にした少女向けのヴィクトリア朝小説についての文献を中心に調査・収集した。
2.研究結果の公表に向け「子どもと殉教者伝」と題する論文を執筆し、2012年5月に刊行予定の著書『十七世紀英文学における終わりと始まり』に投稿、受理された(2012年2月末)。
3.RA3人を任用し、これまで収集した文献データを整理した。
以上のように、児童教育の視点から殉教について考察するという独自の研究を発展させるために、23年度の目標としていた従来の殉教研究では顧みられなかった児童・少年少女向けの書物の調査と、その調査に基づいた論文を完成させることができ、最終年度の研究の基盤とすることができた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
殉教の多角的な研究を目指すため、文献の調査に一部遅れがあるものの、当初最終年度に予定していた研究の主たるテーマについての論文を2年目に執筆することができた(論文タイトル「子どもと殉教者伝」:出版予定は次年度)。
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| Strategy for Future Research Activity |
一部遅れている文献調査については、9月に渡英し、大英博物館で集中的に行う。最終的な文献整理はRAを任用して行う予定である。
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