2012 Fiscal Year Annual Research Report
キリスト教世界における子供の殉教研究―近代英国を中心に―
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22520244
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
齊藤 美和 奈良女子大学, 研究院人文科学系, 准教授 (90324962)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 殉教 / 伝記 / 児童書 / 近代英国 |
Research Abstract |
昨年度執筆した論文「子どもと殉教者伝」『十七世紀英文学における終わりと始まり』(2013年5月出版予定。原稿受理2012年2月20日)において、近代英国において出版された子ども向けに書かれた殉教者伝についての分析と、子ども、特に女児がどのようにこうした伝記物語を受容したかについて調査研究を行い、「近代英国を中心に西洋における殉教観を、特に子供の殉教に焦点を合わせることで、多角的に探る」という本研究の計画をほぼ、遂行することができたため、最終年度である24年度は、発展的研究として、殉教が近代西洋人の精神形成に与えた影響について探るために、8月に13日間連合王国において資料収集及び調査研究を行い、その成果を十七世紀英文学会関西支部例会(平成25年3月30日(土):於 肥後橋YMCA)における口頭発表で公表した。(題目「殉教を演じる魂―John Bunyan, Grace Abounding―」)なお、この研究発表は、支部代表として、十七世紀英文学会全国大会(平成25年5月24日(金):仙台)においても、公表予定である。 本研究を進めるうち、女性の殉教者伝、さらにはより広範な研究対象として、女性の偉人伝についての研究がこれまであまりなされてこなかったことが明らかとなり、今後の研究課題として近代英国における女性の偉人伝を取りあげたいと考え、25年度科学研究費基盤研究(C)に応募し、交付が内定している(研究課題名「近代英国における女性の〈偉人伝〉研究」H25年度~27年度)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)