2010 Fiscal Year Annual Research Report
翻案映画におけるシェイクスピア受容のインターテクスチュアリティ
Project/Area Number |
22520252
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大島 久雄 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 准教授 (80203769)
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Keywords | シェイクスピア / 受容 / インターテクスチュアリティ / 翻案映画 / ジャンル映画 |
Research Abstract |
翻案映画におけるシェイクスピア受容のインターテクスチュアリティを解明するためには、映画誕生の時期にまで遡って調査することが必要であることが判明したので、サイレント映画におけるシェイクスピア受容と、戦後ジャンル映画(西部劇・ギャング映画)におけるシェイクスピア翻案の研究のために平成22年9月13日から22日まで渡英し、British Film Institute (London)とShakespeare Institute (Stratford-upon-Avon)においてアーカイブ資料の調査・分析を行った。成果としては初期シェイクスピア無声映画資料と初期娯楽ジャンル映画に属すシェイクスピア翻案映画資料を収集することができ、その成果の一部は、平成23年1月29日に九州シェイクスピア研究会第157回例会(於西南学院大学)において「サイレント映画とシェイクスピア~『テンペスト』を中心に~」という題目で研究発表を行った。平成23年7月プラハにおいて開催が予定されているシェイクスピア国際会議の『テンペスト』セミナーにおいて黒澤映画を代表とする日本的シェイクスピア翻案技法と蜷川幸雄のシェイクスピア演出を比較した"Ninagawa Tempest and the Japanese Tradition of Shakespearean Adaptation : Shakespeare in Sado Island"という題目の研究発表が受理されている。
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Research Products
(1 results)