2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520292
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
MEVEL YANN 東北大学, 文学研究科, 准教授 (90431486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島貫 葉子 東北大学, 文学研究科, 助教 (60547389)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 仏文学 / ベケット / 間文化的研究 |
Research Abstract |
本プロジェクト最終年となる当該年度は、アムステルダム大学教授(フランス文学)でベケット研究の国際学術誌『Samuel Beckett Today / Aujourd'hui』創刊当初から編集委員を務めるMatthijs Engelberts氏を講師に迎え、2012年12月21日、東北大学東京分室にて第3回ベケットセミナーを開催した。「Beckett: du cote de la France」と題されたEngelberts氏の講演は、フランス人作家ジャン・コクトーとベケットの「間テクスト性」に着目し、アイルランド人であるベケットがなぜ外国語であるフランス語でも執筆することになったのかという問題をめぐって展開された。また本年度は、日本サミュエル・ベケット研究会と連携し、「サミュエル・ベケットとフランス文化」という全体テーマを掲げ国内外に研究発表を募集、2012年12月22日、青山学院大学を会場にフランス語シンポジウムを実現させたことは本年度のプロジェクトの大きな成果といえよう。研究代表者が司会を務め、Matthijs Engelberts氏も参加したこのフランス語シンポジウムでは、吉野修氏(筑波大学)、藤原曜氏(関西学院大学)、Jean-Baptiste Frossard氏(ソルボンヌ大学)が研究発表を行い、会場では発表者と参加者により活発な議論が繰り広げられた。また、海外出張先のフランス国立図書館およびサンジュヌヴィエーヴ図書館での資料調査の成果としては、ボルドー大学で開催された国際学会にて研究発表を行ったほか、論文2本がそれぞれ国際学術誌『Litterature』と『La Revue des Lettres Modernes. Serie Samuel Beckett』に掲載されたことが挙げられるだろう。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)