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2010 Fiscal Year Annual Research Report

トーマス・ベルンハルトの文学-その否定の力-の研究

Research Project

Project/Area Number 22520300
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

池田 信雄  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40083290)

Keywordsドイツ文学 / ベルンハルト / 否定の詩学 / イロニー / フモーア / オーストリア
Research Abstract

ベルンハルト文学の親和性を探ることにより、ベルンハルトの文学全体を新たに定位することを目的としている。研究本研究は、トーマス・ベルンハルトの文学を、イロニーやフモーアといった否定の詩学の観点から捉え直し、バロックからドイツ・ロマン派を経由する系譜の中に位置づけて、ドイツ・ロマン派のイロニーやジャン・パウルのフモーアと開始の年である今年度は、研究文献を収集整理することで、最近のトーマス・ベルンハルトに関する研究状況を精査することから始めた。9月からと冬学期を利用しては、ウイーン大学に研究滞在し、本研究の見取り図を精密化することができた。同大学図書館やウイーン市のLiteraturarchivで資料に触れることができたことも大きな成果であった。また2011年2月にベルンハルトの生誕80周年を迎えたウイーンではとりわけブルク劇場を中心に多くの劇作品が上演され、つぶさに演劇の実際に触れる機会を得ることができた。残念ながら、クムンデンのトーマス・ベルンハルト・アルヒーフを訪れることはできなかったが、そこでの研究は後日に譲りたい。
なお2010年5月8日、9日に台北のInstitut of German Language and Culture of the Soochow Universityで開かれた「寛容と正義」をテーマとする台湾独語独文学会主催の国際研究集会で「ベルンハルトにおける非寛容の原理」Prinzip Intoleranz bei Thomas Bernhardと題する発表を行ったが、台湾、韓国を始めオーストリアやドイツの研究者と討論する貴重な機会となった。所期の成果を挙げることができたものと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Phnzip Intoleranz bei Thomas Bemhard2010

    • Author(s)
      池田信雄
    • Organizer
      台湾徳語徳文学会
    • Place of Presentation
      Soochow University,台北(台湾)
    • Year and Date
      2010-05-09

URL: 

Published: 2012-07-19  

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