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2010 Fiscal Year Annual Research Report

20世紀チェコの視覚芸術における文学的想像力のはたらきと意味

Research Project

Project/Area Number 22520322
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

赤塚 若樹  首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (80404953)

Keywords映像文化 / 中欧 / 視覚文化 / 表象文化論 / 東欧 / 美術史 / 文化史 / 比較文学
Research Abstract

20世紀に開花したチェコの視覚芸術は、つくり手のレベルでも作品のレベルでも、表現の点でも思想の点でも、文学と密接な関係を取り結びながら発展してきた。本研究は、文学的想像力がそこでどのようなはたらきをしてきのかを検証することによって、チェコの視覚文化の特質をあきらかにすることを第一の目的としている。本年度は研究初年度としてとくに資料収集に力を注いだ。なかでもここ数年のあいだに相次いで刊行されている映画人たち、とりわけチェコのヌーヴェル・ヴァーグの監督たちにかんするモノグラフや、名作とされながらソフト化されていなかった古い映画のDVDなど、映画関連の興味深い資料を数多く入手することができた。こうした資料をつかって、本研究の観点からチェコ映画にかんする考察を進めた。いま現在チェコのアニメーションをあつかう翻訳書の準備をすすめており、その作業のなかでアニメーション作品にたいする文学者たちの貢献も具体的にあとづけることができた。ポエティズムと呼ばれるチェコ独自の芸術運動があった1920年代のチェコ文化を、ヨーロッパ文化というよりひろいコンテクストにおいて検討すると、都市文化ならびに大衆文化というテーマがきわめて重要なものとして浮上してくる。これもまたひきつづきあつかっていかなければらない問題として再認織した。そのほか、現代のチェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルの芸術観を検討するなかで、作家が重視する「韜晦」についてもあつかい、遊戯性をそなえた偽装の形式にもとづく表現であることをあきらかにした。

  • Research Products

    (5 results)

All 2011 2010 Other

All Journal Article (3 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] ベティ・ミーツ・ジャズ-フライシャーのジャズ・カートゥーンについて2011

    • Author(s)
      赤塚若樹
    • Journal Title

      PHASES

      Volume: 第1号 Pages: 45-64

  • [Journal Article] 韜晦という手法-ヤン・シュヴァンクマイエルの芸術観について2011

    • Author(s)
      赤塚若樹
    • Journal Title

      人文学報

      Volume: 第446号 Pages: 1-21

  • [Journal Article] <検閲された11本>をめぐって-カートゥーン映画論2010

    • Author(s)
      赤塚若樹
    • Journal Title

      思想

      Volume: 通巻1038号 Pages: 79-99

  • [Presentation] 「夜のポエティズム」第40回2010

    • Author(s)
      赤塚若樹
    • Place of Presentation
      アップリンク・ファクトリー(東京・渋谷)
    • Year and Date
      2010-10-30
  • [Remarks] 研究代表者のホームページ

    • URL

      http://www.asahi-net.or.jp/~tt2w-aktk/

URL: 

Published: 2012-07-19  

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