2011 Fiscal Year Annual Research Report
パリという首都風景の誕生 ―フランス大革命から世界大恐慌まで―
Project/Area Number |
22520326
|
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
澤田 肇 上智大学, 文学部, 教授 (60235471)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 太郎 東北大学, 工学研究科, 教授 (40350988)
北山 研二 成城大学, 文芸学部, 教授 (90143130)
栗田 啓子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (80170083)
南 明日香 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (20329212)
|
Keywords | パリ / 首都 / 風景 / 文学 / 比較文化 / 経済史 / 建築 / 美学 |
Research Abstract |
科学研究費補助金により推進している研究の成果を公開するために、2011年10月15日(土)の午後2時から7時まで日仏会館においてシンポジウムを開催した。シンポジウムの名称は、研究課題名から「パリという首都風景の誕生 -フランス大革命から世界大恐慌まで- 第2回シンポジウム」とした。研究発表の題目は、ゲストスピーカーによるものを含め、以下のとおりである。 1、北山研二「そぞろ歩きの首都風景パリ -通り、公園を巡って-」 2、南明日香「日本人作家と墓地 -これもまた、巴里-」 3、栗田啓子「パリ万博と労働者住宅」 4、土居義岳「パリの宗教建築 -首都空間の聖性-」 5、澤田肇「オペラ座が作るパリの心象風景 -建築・演目・幻影-」 研究実施計画において記載した共同研究会を公開シンポジウムという形で実現したことは、発表者の間ばかりではなく会場とも行われた質疑応答を通して複眼的思考を共有できたばかりでなく、知見を新たに広めることができた。その時の発表内容は、備考にURLを記す上智大学OCWにおいてすでに公開している。また2011年度には、栗田、南、澤田の三名が海外に出張し、それぞれ調査研究を行った。その成果の一部はシンポジウムですでに紹介され、またそれ以外は次年度の論考の準備に活用されることになる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の年次研究計画では年に2回の共同研究会を挙行するとしたが、その代わりに一般公開のシンポジウムを1回開催した。回数は少なくなったが、公開の発表ということで十分に整理された論考が展開された。またその議論の紹介に関しては、OCWでシンポジウムのビデオとパワーポイント資料を視聴できるようにしたことで、われわれの研究計画が多くの人に理解される手段を提供できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2012年度は研究の最終年度であるため、成果と問題点の全体を共同で検討するために次の方策を実行したい。 1)当初の研究計画とは逆に、最終年度にシンポジウムではなく、共同研究会を春と秋の2回開催する。 2)その共同研究会では、過去2回の公開シンポジウムでは取り扱えなかった分野あるいは時期を優先的に議論の対象とする。 3)その議論の出発点となる問題提起者として、外部からの発表者を3名前後招聘する。新しい事実や強調されるべき見方を確認しながら、総括のための研究者間の討議を実行する。
|
Research Products
(7 results)