2012 Fiscal Year Annual Research Report
詩的言語におけるリズムと形象(フィギュール)の相関関係の研究
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22520335
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
丸川 誠司 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (70339612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 雅雄 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20251332)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 仏文学 / 美学 |
Research Abstract |
研究代表者はまず、前年度の科研費の調査結果(ブザンソンのJ. プティ・センターでP. クローデルの草稿を調査)となるフランス語の論文を夏にまとめた。論文名は“Cent phrases pour l’éventail, encore (rythme et figure)”であり、海外の専門誌に投稿後、目下審査結果を待機中である。これはP. クローデルの滞日期間の最後に書かれた「百扇帖」の中に見られる「リズム=形」の構想を、「詩法」やその他同時期のクローデルの文献と比較すると同時に、さらに二段階に分かれる草稿の執筆状況と絡めながら考察しようと試みたものである。次いで、夏期最後の調査(ロンドンのナショナル・アート・ライブラリー等)で、二十世紀前半の美術において、「リズム」の構想に直接かかわったモダン・アートの作品を巡る資料の収集を進めた。とりわけ、P. クレー、R. ドローネ、A. グレーズ等を巡る文献である。この調査結果は、前年度に刊行された「リズムと形を巡るノート」の続編、「リズムと形を巡るノート2」としてとりあえずの成果がまとめられ、2013年3月に(前編と同様)紀要論文として刊行された。概論的な論文1つ、及び詩的言語に関する論文2つ(現時点で未刊行)、美術にかかわるもの1つがどうにか準備できたので、(最早次年度はないが)今後の課題は音楽関係のものである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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