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2011 Fiscal Year Annual Research Report

タミル古代の詞華集『十の長詩』の批判的研究

Research Project

Project/Area Number 22520351
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

高橋 孝信  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (10236292)

Keywordsインド文学 / タミル文学 / サンガム文学 / インド古代 / 古代社会
Research Abstract

(1)本研究2年度目の昨年も,初年度と同様に当初見込んでいたエフォート率よりも本研究に時間を割けた。そのため,全体で3550行ほどある『十の長詩』のうち、1500行ほど読み,粗い下訳を作ることができた。
(2)当初,精諦するか,取りあえず個々の作品の全体像を捕らえることを主眼に卒読するかを模索しつつ読み始めたが,卒読では,結局,古代社会の衣食住などの部分はよく分からないことが分かり,分からない部分(たとえば農耕具,楽器,食べ物,調理法,衣類など)は徹底して調べた。
(3)それらを調べるためには,さまざまな分野の基本的な事典・書籍を揃えている大学図書館で仕事をするのがもっとも有効である。したがって,当初予定していた,海外出張(インド・ポンディシェリのフランス極東学院へ2週間程度)は取りやめた。
(4)上と同様の理由,すなわち,図書館で参考文献をみつつテキストに向かうことが,本研究にとって当座もっとも有効であるため,研究半ばでの学会発表も控えた。
(5)文献研究でもモノを見ることが非常に重要であることが分かった。しかしこれも,昨年はテキストに向かうことを最優先したため,実際に博物館などを訪れてモノを見ることはできなかった。しかし,かなりの程度,図録・写真などでみることはできた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

学会参加や国内外の出張を控えて,ひたすらテキスト読みに専念したため。またそれができる状況や境遇に恵まれたため。

Strategy for Future Research Activity

(1)とにかく全テキストを読破し,粗い下訳を作ること(訳の出版も考えている)。
(2)しかし,下訳から翻訳に至るためには,まだまだ分からないことが多く,本研究の研究期間中にすべて完了するか否かは分からない。
(3)昨年,近代の詩人の作詩(オーラルか否か)や伝承,作品の発表について有力な資料を発見した。古典期の詩人にもそれらが当てはめられるかどうかについては,研究期間中に成果をまとめられるかもしれない。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks] タミル文学ホームページ

    • URL

      http://www.l.u-tokyo.ac.jp/indlit/tamil/index.html

URL: 

Published: 2013-06-26  

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