2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520351
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 孝信 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (10236292)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | インド文学 / タミル文学 / サンガム文学 / インド古代 / 古代社会 |
Research Abstract |
(1)本研究3年度目の昨年も,当初見込んでいたエフォート率とほぼ同程度に本研究に時間を割けた。そして,本研究をスタートしたときより,昨年も読解が進んだために,3550行ほどある『十の長詩』の全体を何とか読み終えて,下訳も作ることができた(ただし,150箇所ほど疑問点が残っている)。 (2)本研究申請に当たって目標とした,タミル古代社会について研究や,なぜこの作品が並外れて古代社会の様子を描くのか,「案内記」とは何なのか,この作品が著された理由,サンガム文学の諸作品の比較研究,作者性の真偽,そもそも作者(詩人)とはどのような人々で,活躍の場はどこかなどについても,かなりのことが分かってきた。 (3)他方,タミル古代社会の様子などを調べるために,さまざまな分野の基本的な事典・書籍を揃えている大学図書館で仕事に専念したため,当初予定していた海外および国内出張は取り止めた。また,同じ理由で,研究半ばでの学会発表も行うことができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
学会参加や国内外の出張を控えて,ひたすらテキスト読みに専念したため。またそれができる状況や境遇に恵まれたため。
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Strategy for Future Research Activity |
予定以上に読解が進んだことにともない,何とか本研究の成果を公表したいと思っている。しかし,英語で公刊するか,あまりタミル文学が知られていない国内向けにするか,後者であれば研究者向けにするか一般読者向けにするかなどで迷っている。というのも,それら対象の違いによって,公表の仕方(たとえば,テーマごとに論文を書くか,あるいは一書にまとめるか),内容(訳注をどの程度詳しくするか,異読をどう扱うか),それに表記も全く異なってくるからである。
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Research Products
(1 results)