2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22520357
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平田 由美 大阪大学, 文学研究科, 教授 (60153326)
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Keywords | 移動文学 / ジェンダー / 引揚げ/復員 / ポストコロニアル文学 / コロニアリズムと言語 |
Research Abstract |
研究第二年度である本年度に実施した研究の内容と成果については以下の通りである。 1.2011年4~9月:英国オックスフォード大学付属図書館所蔵の大英帝国時代の植民地支配における文化政策関係資料、移民歴史資料、日本関係資料(アストン文庫)のうち言語関係図書等を中心とした調査を行った。また、ケンブリッジ大学を中心とする日本研究者(日本文学・日本近現代史)、移民研究・地域文化研究、ジェンダー研究に従事する研究者・大学院生とワークショップと情報交換会を行った。 2.2011年5月:ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)主催シンポジウム"GENDER AND TRANSCULTURAL PRODUCTION"に参加し、グローバリゼーションとジェンダー研究に関する情報収集および情報交換を行った。 3.タリン大学主催ヨーロッパ日本研究集会に参加し、ヨーロッパにおける日本文学研究およびポストコロニアル文学研究に関する情報交換を行った。 4.2011年8月:国内連携研究者(伊豫谷登士翁、美馬達哉)とともにオスロ大学主催ワークショップ""THE DISCOURSES AND MEMORIES ON TRANSBORDER MOVEMENT IN POSTWAR JAPAN"に参加し、研究成果の中間発表を行った。 5.2011年12月:国外の研究協力者(朴裕河)および国内連携研究者(西川祐子、伊豫谷登士翁、美馬達哉)とともに研究会を持ち、本年度における各研究状況の報告および総括を行い、研究成果の取りまとめに関する方針および最終年度の研究計画について打ち合せた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
半年間の研究休暇を得て研究に専念することができたため、国内外での資料の調査収集ならびに情報交換が進み、本研究へのフィードバック可能な知見も数多く得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画以上に進展しているため、今後の研究方針を研究成果の取りまとめに力点を置いたものに変更し、共同作業を進めていく。
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