2011 Fiscal Year Annual Research Report
中華民国の文芸政策と少年雑誌の関係についての研究―『幼獅少年』の創刊と展開
Project/Area Number |
22520367
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
高橋 明郎 香川大学, 経済学部, 教授 (60197126)
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Keywords | 台湾 / 文芸政策 / 少年文学 |
Research Abstract |
1)基礎資料調査収集(継続) 基礎資料収集のため、『幼獅少年』の主要記事複写作業を台湾の国家中央図書館で行った。当初は渡航期間の関係で1985年(民国74)までの複写を目標としたが、今回は現地で補助者を雇用して複写対象を指示しながら2名で作業を行ったため、1990年(民国79)まで複写を進めることが出来た。これで基礎資料収集予定の約半分を入手できた。 以上の資料のうち一部については、帰国後に補助者を雇用して、内容分析のための表形式の調査結果記入様式作成を開始した。 2)関連資料調査収集(継続) 台北滞在中に、最近出版された政治史、国民党関連の書籍を購入するとともに、対象雑誌に関連する時期の少年文学作家の小説やアンソロジーも集めるよう勤めた。 また、背景の政治動向の補足のため『大陸雑誌』の閲覧を開始した。 3)意見交換 天理台湾学会に参加し、その際他の台湾研究者と意見交換する機会を持った。 4)一部成果のとりまとめ 前年度までに調査した資料を利用して、成果の一部を論文にまとめ公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
資料複写については、23年度分についてはやや進度を回復したが、22,23年度管理職業務に携わったため現地での作業時間及び収集資料の整理分析時間が申請時の想定より少なくなり、その結果若干遅れていると認識している。24年度に回復できるよう務める。
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Strategy for Future Research Activity |
資料複写は継続するが、重点を収集資料の分析に移行してゆく。 なお、昨年度の現地調査で、1985年度分が、国家中央図書館の記事目録上は存在するものの、実際には欠落していることが分かった。日本で確認する限り台湾の主要な大学では収蔵しておらず、調査可能な収蔵先を見つける必要が生じたので、今年度はこの照会作業も行う必要がある。
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