2013 Fiscal Year Annual Research Report
近世初期の和刻本と朝鮮版漢籍との関係についての研究
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22520370
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
長尾 直茂 上智大学, 文学部, 教授 (30323182)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2014-03-31
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Keywords | 和刻本 / 朝鮮本 / 韓本 / 漢籍 |
Research Abstract |
本年度は、主に明代に成立した小説『世説新語補』について研究を進めた。『世説新語補』は、南朝宋の劉義慶『世説新語』に、明の何良俊『語林』より挿話を増補した書物で、明代の万暦年間(1573~1615)以降に刊行された。これが朝鮮半島に伝わり、わが国では元禄7年(1694)に刊行された。この和刻本と、朝鮮刊本との間に何らかの連関が認められることを、両者を比較・対照することで調査した。さらに本年度は、『剪燈新話句解』と『古文真宝』前・後集も調査対象とし、和刻本と朝鮮刊本とを比較・対照した。しかしながら、いずれの書籍に関しても朝鮮刊本の全貌が把握しきれず、網羅的な比較・対照を行うことが出来ず、限られたテクストにおける作業となってしまった憾みが残る。特に、『剪燈新話句解』の朝鮮刊本は予想以上に多く、その全貌を捉えきることが出来なかった。慶安元年(1648)刊行の和刻本に類似する朝鮮刊本の存在を確認することすら出来ず、多くの課題が残る結果となった。いずれにせよ今後もこのテーマで研究を続行してゆく予定であるので、引き続き多くのテクストの調査を進めたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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