2010 Fiscal Year Annual Research Report
構文理論・用法基盤アプローチによる語彙と構文彙の統合的研究
Project/Area Number |
22520391
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤井 聖子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (70165330)
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Keywords | 構文理論 / 用法基盤アプローチ / 語彙と構文彙 / フレーム意味論 / 言語獲得 / 接続表現 / 支援動詞構文 / 複合辞 |
Research Abstract |
本研究は、構文理論および用法基盤モデルに基づき、言語知識における「語彙」知識と「構文」知識とを乖離した知識と見なさず両者の統合現象に着目し、言語使用・言語獲得・学習のコーパスデータを用いた分析を通して、「語彙と構文」両者の統合的知識を理論的かつ実証的に探究する。そのために、「語彙と構文」の統合的知識を分析し解明するための理論的考察を深めつつ、コーパスデータを用いて、日本語における「語彙と構文」両者の統合的知識を分析・記述する代表的事例研究を行うことが主な目的の一つである。また、子供の第一言語獲得、及び、第二言語習得においても、「語彙と構文」統合的知識の習得・学習に関する事例研究を行う。 初年度である2010年度は、「語彙と構文」の統合的知識を分析するための理論的考察と合わせ、子供の第一言語獲得論において「語彙と構文」の発達・習得を分析するための理論的枠組みと研究概要を藤井(2010)において解説した。事例研究として、(1)大規模均衡コーパスBCCWJを用いて所謂引用助詞「と」が標識する「語彙と構文彙」の分析を行った。この成果を、藤井(2010)で刊行・公表するともに、Fujii(2009a:国際構文理論学会ICCG6)やFujii (2009b:CLCD)等において発表した。(2)英語のBNCコーパスを用いて'in that'構文を分析しLee-Goldman & Fujii (2009a:国際構文理論学会ICCG6)やLee-Goldman & Fujii (2009b : CSDL-ESLP)で発表した。(3)BCCWJを用いて支援動詞構文(および参与語彙)の分析を進めた。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Frame Semantics in Sign-based Construction Grammar2010
Author(s)
LEE-GOLDMAN, Russell, Seiko FUJII
Organizer
Joint meeting of CSDL and ESLP (Conceptual Structure, Discourse, and Language Conference ; Embodied and Situated Language Processing Workshop)
Place of Presentation
University of California, San Diego, U.S.A.
Year and Date
2010-09-19
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