2013 Fiscal Year Annual Research Report
構文理論・用法基盤アプローチによる語彙と構文彙の統合的研究
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22520391
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤井 聖子 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (70165330)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 構文理論 / 用法基盤アプローチ / 語彙と構文彙 / フレーム意味論 / 分離動詞 separation verbs / 条件構文・接続構文 / 談話標識(化) / 引用構文 |
Research Abstract |
本研究では、構文理論および用法基盤モデルに基づき、言語知識における「語彙」知識と「構文」知識とを乖離した知識と見なさず両者の統合現象に着目し、言語使用・言語獲得・学習のコーパスデータを用いた分析を通して、「語彙と構文」両者の統合的知識を理論的かつ実証的に探究してきた。 2013年度は、主に以下の代表的事例研究の成果をまとめ発表した。 (1) 日英語におけるに分離動詞、特にBREAK CUT「こわす」「 切る」「わる」「おる」等の語彙の形成する構文の分析:(1A)字義的・物理的意味に関する論文が刊行に至り、(1B)比喩的意味拡張の分析の成果を、国際認知言語学会(カナダ, 2013年6月)にて発表した。 (2) 語彙と構文の分析の観点から、特に発話動詞と共起する条件構文に着目し、談話標識として用いられる条件構文を分析した。この研究成果を、国立国語研究所「コーパス日本語学ワークショップ」(2013年9月)で発表し論集で公開した。さらに、発展的研究の成果論文を『言語、情報、テクスト』において刊行した。 また、非内容的条件構文に関しての研究の成果を、国際言語学者会議 (スイス, 2013 7月)で発表した。 (3) 引用助詞「と」が標識する「語彙と構文彙」の成果(一部)に関して、Japanese/Korean Linguistics Vol. 22の論文の出版校閲を済ませた。 さらに、第一言語獲得・第二言語習得においても、研究室の博士論文・修士論文として「語彙と構文」統合的知識の習得・学習に関する事例研究を進めた(関連分野で修士論文2編修了;博士論文1編修了・4編進行中)。また、日本語教育においても、日本語中級後半教科書『Active Learning in JSL テーマで考え議論する日本語』(編著: 藤井)のテクストを用いて「構文と語彙」の教材開発を行い、既存の教科書や研究で十分記述されていない構文の分析と「構文彙」の構築を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)