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2011 Fiscal Year Annual Research Report

ポルトガル北東部のミランダ語を中心とするアストゥリア・レオン語の言語変異の研究

Research Project

Project/Area Number 22520424
Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

黒澤 直俊  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (80195586)

Keywords言語学 / 危機・少数言語 / ロマンス言語学 / ミランダ語 / アストゥリアス語 / イベリア半島 / 言語接触 / 地域語
Research Abstract

(具体的内容)
1研究資料の収集や現地研究者との情報交換などを目的としてスペインのオヴィエド市,カンガス・デ・ナルセア町、シション市,エントレゴ市を対象に3週間(7月26日~8月17日)の出張を行なった。アストゥリア語アカデミアが主催する夏期言語講習会にも出席し、オヴィエド大学のガルシア・アリアス教授などから、アストゥリアス語の歴史言語学的研究の状況について詳しい情報を得ることが出来た。
2アカデミアやオヴィエド大学、またオヴィエド市の図書館などで研究資料の収集を行なった。また、エントレゴ市にある鉱山博物館では地域の文化資料なども入手したので今後の研究の参考とすることが出来る。
3今回はポルトガルへの出張は行なわなかったが、オヴィエド大学でもミランダ語やロマンス言語学に関する研究は行われており、それに関する資料は収集した。ポルトガルの研究者とは恒常的に密に連絡を取っており、来年度以降の研究協力等についても計画段階である。
4資料や研究史の整理をおこなった。過去に研究代表者がポルトガルのミランダ・ド・ドーロ地域で直接現地で録音した音声資料についての整理を継続している。
(意義と重要性)
講習会へ本年も連続して出席したことや現地の人々との接触を通じてアストゥリア語の運用能力をさらに相当程度高めることが出来ただけでなく、言語状況や研究状況についてより専門的な概観を得ることが出来た。日本ではこの分野の本格的研究者はほとんどいないので、現地での直接調査を継続していることの意義は大きい。また、アストゥリア語とガリシア語の中間的様相を示すガリシア・アストゥリア語についても継続してかなりの情報や資料を入手している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

過去2年間の研究期間において,研究対象のアストゥリアス・レオン語の言語状況や研究状況に関して新たな情報や知見を相当程度得ることが出来、以前とは全くちがったレベルで具体的素材を分析出来る状況である。この間、以前には接触のなかった多くの研究者や言語関係者ともネットワークを構成することが出来ているので,今後3年間で調査を継続し分析等を進めることで,当初の目的であるミランダ語とアストゥリアス語の言語変異について十分な成果が得られるものと判断される。

Strategy for Future Research Activity

当初の予定通り,これまで蓄積したデータや新たに把握している先行研究の分析を継続するとともに、ポルトガルやアストゥリアス地域での調査を継続することを中心とする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 中世ポルトガル語における-er型動詞の過去分詞について2011

    • Author(s)
      黒澤直俊
    • Journal Title

      東京外国語大学論集

      Volume: 83 Pages: 383-394

    • DOI

      ISSN0493-4342

URL: 

Published: 2013-06-26   Modified: 2014-10-28  

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