2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520441
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
猿橋 順子 青山学院大学, 国際政治経済学部, 准教授 (10407695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 幸康 北海道大学, スラブ研究センター, GCOE研究員 (80419209)
樋口 謙一郎 椙山女学園大学, 文科情報学部, 准教授 (40386561)
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Keywords | 言語政策 / 研究法 / 方法論 / トライアンギュレーション |
Research Abstract |
平成22年度は、言語政策研究および社会言語学、応用言語学における研究法の文献調査を中心に行った。その結果、言語政策は社会言語学の一研究対象領域に位置づけられているものの、方法論の議論の中ではあまり取り上げられていないことが明らかとなった。また、社会学、心理学、教育学からの援用は盛んに行われてきたものの、政治学、法学、経済学、歴史学、民族誌学からの援用は、従来見落とされており、近年、特に欧米の研究者らによって注目されつつあることも明らかとなった。学会および研究会への参加を通して、さまざまな研究法の実例にも触れた。文献調査、公文書分析、質問紙法、インタビュー法、フィールドワーク、言語分析、言語テストなどの手法を単独で、あるいは組み合わせて取り組む調査研究の事例と、メリットとデメリットについて内外の研究者からヒアリングを行い整理した。 上記の成果を受け、今後取り組むべき言語政策研究の方法論の選択と、実際に取り上げる研究対象事例の選定を行った。最終成果イメージのアウトライン(暫定案)の作成を行った。討議の結果、来年度は研究者が分担で、政治学、法学・比較法学、教育学(教育史を含む)、歴史学、経済学、社会学、心理学、言語学それぞれから研究アプローチの援用可能性を検討し、整理することとする。各人が少なくともひとつの研究アプローチを用いて、共通の事象について調査研究を行い研究論文にまとめる。異なる研究視点から得られる知見について相互参照を行い、複数の方法を採用すること(トライアンギュレーション)のメリットとデメリットについて検討する。言語政策研究の方法論整理および、研究事例の成果は、学会での口頭発表、論文などの形で公開していく予定である。
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Research Products
(4 results)