2012 Fiscal Year Annual Research Report
危機言語サオ語(台湾中部)の記述研究及び仮名で記録されたサオ族伝承物語の分析
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22520452
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Research Institution | Nagasaki University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
新居田 純野 長崎外国語大学, 外国語学部, 教授 (30532915)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | サオ語 / 台湾原住民語 / 談話 / 伝承物語資料 |
Research Abstract |
24年度は、7月と8月の二回、台湾中部に居住する80代のサオ族である被調査者のサオ語の現地調査を実施した。 これらの調査では、これまでに調査をして収集した資料のサオ語話者による確認および、これまでの論文等とは異なる、サオ語学習者が利用できるサオ語文法書作成にあたっての内容確認をおこなった。またあわせて、被調査者作成の日本語の平仮名表記によるサオ語の記録の前年度からの聞き取り調査を継続して実施し、音声による書き起こし及び確認をおこなった。 研究成果としては状態性をになうma-接辞のつく語彙について分析考察をおこない、「サオ語における状態性を表す接辞ma-について」の論文が、『長崎外大論叢16号』に掲載された。また、『台湾原住民研究16号』(2013日本順益台湾原住民研究会編)にはサオ族についての歴史を中心にサオ族の生き方にまでふれた、坂野徳隆著『台湾日月潭に消えた故郷 流浪の民サオと日本』について、学術的な観点からの書評を掲載した。 研究発表では、2012年8月に軽井沢で開かれた「白馬日本語研究会」で、これまでのサオ語調査の総括を、また、2013年2月の類型論研究会では「サオ語の小辞」について類型論的観点からの発表をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)