• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Annual Research Report

明治以降の文学作品に使用された外来語の実態研究

Research Project

Project/Area Number 22520483
Research Institution大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

Principal Investigator

飛田 良文  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉所員(独立行 (40000418)

Project Period (FY) 2010-10-20 – 2013-03-31
Keywords語彙 / 意味 / 外来語 / 語構成 / 日本語学
Research Abstract

明治以降の文学作品には、日本の近代化を反映するを西洋化が、外来語に色濃く反映している。その外来語の原語・表記・語構成・意味分野が、どのように変化してきたか、その実態を調査し、明らかにすることを目的とする。そのため、明治・大正・昭和の時代から50作品を選定し、初版本あるいはそのコピーを入手して、外来語及びその語を含む用例文25,899を採集し、語別年代順索引(全5冊)を作成した。原語見出し・統一見出し・表記見出しを立項し、語種・語構成・原語つづり、刊年・作品名の情報を記入し、用例を列記した。そこから発見できた興味深い現象を考察した。そのうち、外来語が動詞化する現象を報告する。一つは、サボる,ダブる,のように「る」が付いて五段活用する語類で、バイオ(犯)る,エンビ(嫉妬)る(1904魔風恋風),ハイカる(1912発展),ダブる(1929蟹工船,1979大いなる助走),サボる(1928蟹工船,1936故旧忘れ得べき,1943海軍,1958点と線)の5語を発見できた。そしてサボるは「サボりだす」(1928蟹工船)のように複合動詞を造語するまでに一般化した。二つ目は「する」がついてサ行変格活用する語類で、66語が見つかった。ラーブする(1886雪中梅),プロポーズする(1890浮雲),キッスする(1900不如帰,1904魔風恋風,1917腕くらべ),ラブする(1904魔風恋風)にはじまる恋愛関係から、サービスする,スタートする,メモする,などへと発展していくのはおもしろい。原語の移入時期とその意味との関係など、外来語研究は今後が期待できる分野である。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 辞書の正確さとは何か-「全然」の語義について2012

    • Author(s)
      飛田良文
    • Journal Title

      ユリイカ

      Volume: 44巻3号 Pages: 70-75

  • [Book] 国立国語研究所「日本大語誌」構想の記録2012

    • Author(s)
      飛田良文
    • Total Pages
      1012
    • Publisher
      港の人

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi