2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520497
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
早瀬 尚子 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (00263179)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 構文化 / (間)主観化 / 意味変化 |
Research Abstract |
本年はSupposingやSpeaking of whichなど、懸垂分詞節の具体的な表現例それぞれの構文化について、コーパス資料を基に調査した。いずれも話題転換シグナルとして機能していたり、聞き手の応答をうながすシグナルとして機能していたりと、対人関係的な側面を発達させる「構文」として見なせることがわかった。研究内容についてはカナダ、アルバータ大学での国際認知言語学会、和光大学での「構文研究ワークショップ」にて発表した。 さらにフランス語との対照研究として、筑波大学の渡邊淳也氏と「関西フランス語研究会」(関西大学)にて共同発表を行い、フランス語では対人関係的な意味発達が英語に比べてあまり見られないこと、またフランス語では元となるジェロンディフ表現の主語不一致例が英語の懸垂分詞構文に比べてそれほど破格ではないことを合わせて考えると、元の構文の「破格度」が高いと生き残るためには意味の特殊化が必要となってくる、とする可能性を提出した。渡邊淳也氏とは今後このテーマに関して連携研究者として進めて行くことを合意した。 また、昨年度の研究内容であるMoving onおよびConsideringの構文化についての論考が採択され、次の本に掲載される予定となった。 _Usage-Based Approaches to Language Change_, by Cousse, Evie and Ferdinand von Mengden (eds.) [SFSL 69], John Benjamins.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)