• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Annual Research Report

日・英語動詞句省略比較研究

Research Project

Project/Area Number 22520513
Research InstitutionKyoto Sangyo University

Principal Investigator

高橋 眞理  京都産業大学, 外国語学部, 教授 (20247779)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2015-03-31
Keywords言語学 / 日本語 / 英語 / 省略 / 動詞句
Outline of Annual Research Achievements

1 今年度は、昨年度までの調査項目:① 動詞句削除(VPE)文、② 空目的語(NO)文、③ VPEの先行詞が、削除される動詞の目的語に含まれる文、④ 削除の対象となるVPから、VPEの先行詞を含む句を「かきまぜ」によって前置した文、に新たな構文:⑤ Agentive拘束動詞(BV)を主要部とするVPを含む句を先行詞とするVPの主要部が、VPE下で削除される文(例:*Hはその事件を詳しく調べたがSYはしなかった)、⑥ non-Agentive BVを含む、⑤に対応する文、を加え、「紙ベース」での調査と、z-Treeを利用してプログラムしたコンピューター実験を行った。①~④に関しては、コンピューター実験でも、紙ベースの調査と同じ結果が得られた。「英語と同じ『復元可能条件』が課されるVPEが日本語にも存在し、VPE文はNO文とは異なる構造を持つ」との主張を支持する追加証拠が得られたと言える。
2 構文⑤と⑥に関しては、予想外の実験結果が得られた。ともに「不適格」であると判定されるとの予測に反して、有効反応トークン各80個中、「適格判定」:「不適格判定」比はそれぞれ⑤77%:23%、⑥33%:67%であり、両者には有意差(χ2=11.832(df=1), p<.000)があった。この結果は、「⑤の2つ目の節が『軽動詞「す」の修飾句が削除された構文である(例:Hはその事件を詳しく調べたがSYは[その事件の詳しい調査を]しなかった)』との構造分析を許す話者がいる」と考えれば説明できる。軽動詞「す」を修飾できる句は、Agentive動詞を含むものだけだからである。
3 この仮説が正しければ、Agentive動詞を含む①タイプの実験文の2つ目の節も、軽動詞構文であると解釈された可能性があることになるが、1の結論はnon-Agentive動詞を含む実験文への反応によって維持できる。

Research Progress Status

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Book (1 results)

  • [Book] ことばのしんそう(深層・真相)2015

    • Author(s)
      有村兼彬、米山三明、高見健一、福井直樹、大室剛志、金子義明、西岡宣明、神山孝夫、由本陽子、松本マスミ、加藤正治、前川貴史、田中裕幸、藤井友比呂、川原功司、村田和久、今西祐介、吉村あき子、岡田禎之、高橋眞理、など54名
    • Total Pages
      681
    • Publisher
      英宝社

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi