2012 Fiscal Year Annual Research Report
多地点を結ぶ遠隔ビデオ会議サーバシステムを用いた異文化会議の文化的要因研究
Project/Area Number |
22520526
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
三浦 香苗 金沢大学, 留学生センター, 教授 (50239175)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深川 美帆 金沢大学, 留学生センター, 准教授 (00583171)
太田 亨 金沢大学, 留学生センター, 教授 (40303317)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 遠隔教育 / ビデオ会議 / 異文化 / ディスカッション / 多地点会議 / 日本語教育 / 海外協定校 |
Research Abstract |
本研究では、異文化という要素が学生間のビデオ会議に与える影響を考察した。 ビデオ会議は、本学の日本人学生と海外協定校で日本語を学ぶ外国人学生との間で、70分程度の会議を「AVCON=ビデオ会議用サーバ及びクライアントシステム」を用いて実施した。使用言語は日本語、相手は、タイ(チェンマイ大学)、トルコ(チャナッカレ・オンセキズマルト大学)、豪州(オーストラリア国立大学)である。会議の形式は、2地点(日ータイ)(日―トルコ)(日―豪)と3地点(日ータイートルコ)(日ータイ―豪)である。また、異文化という要素を排除した2地点(日―日)と3地点(日―日―日)も行なった。データの質を整えるために、同一のテーマ(結婚観)で、均質の学生、しかも毎回異なる学生(男女各2名)の参加を求めた。以上のビデオ会議を計11回行ない、各年度に研究成果を学会で発表した。 2012年度には以下のことを行なった。ビデオ会議指導の方法論についての教師用解説DVDをweb上にアップした(http://isc.ge.kanazawa-u.ac.jp/kanaemi/)。3年間の研究成果をまとめ、学会で発表し、冊子を作り配布した。研究成果の主なものを簡潔に述べる。①海外協定校との3地点会議では、三つの文化の交錯により、2地点よりも議論が活発化すると期待したが、さほどの違いはなかった。遠隔という技術的な問題も含め、更に研究が必要である。②異文化ディスカッションのテーマは大きく三つに分けられ、その内の一つ「どの社会/文化にも共通して存在するが、各々の国の事情,個人の観念や感覚によって異なるもの(例:教育、仕事、恋愛・結婚観)」が異文化ディスカッションを進めやすいテーマである。③ディスカッションを単なる「異文化接触」から「異文化理解」に発展させるためには、より長い期間に渡り継続的に行う会議を企画し実施する必要がある。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)