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2010 Fiscal Year Annual Research Report

病院文書の「ユニバーサル日本語化」に関する実践的研究

Research Project

Project/Area Number 22520530
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大谷 晋也  大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (50294137)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 埋橋 淑子  大阪大学, 国際教育交流センター, 非常勤講師 (40402987)
スミス 朋子  大阪大学, 工学研究科, 講師 (50402988)
Keywords異文化理解 / 異文化コミュニケーション / やさしい日本語 / ユニバーサル日本語 / 問診票
Research Abstract

研究初年度である本年度は、まず、大阪北部の公立病院で実際に用いられている病院文書のうち、医療従事者以外に向けた文書を可能な限り網羅的に入手し、整理・分類してpdf化・データベース化することを目指した。特に、本研究代表者・分担者らの過去の研究(「外国人にもわかりやすい問診票とは:問診票の理解に関する調査」『国際保健医療』(日本国際保健医療学会:第24巻1号、pp.31-40(2009.3))から得られた知見を生かすため、問診票に焦点を当てて研究を進めた。
現在実際に当該病院で用いられているほぼすべての問診票を入手して分析した上で、上記知見に基づいて、よりわかりやすい問診票を作成することに努めた。診療科ごとにばらばらであった形式や書式、質問形式をできるかぎり統一するとともに、問診票の質問内容を全診療科に共通のものと各診療科個別のものとに再編し、質問の意味内容を明確化した。さらに、選択肢や回答方法をわかりやすく誤解が生じにくいものに統一することによって、問診票が本来果たすべき役割を十全に果たせるように努めた。
作成に当たっては、まず本研究代表者・分担者らで現行の問診票を検討・分析した後、当該病院外の医師を交えて議論を行い、医学的見地からみて問題のない問診票を医師が作成してから、それを研究者らでさらに修正・改良するという方法をとった。また、差し支えない範囲で現行の問診票の作成意図や質問目的を生かすように努めた。
このようにして、17種の問診票を作成し、さらに親しみやすく見やすいものとするため、デザイナーの協力を得て、全体のデザインやフォントの選択、文字のレイアウトや大きさにも配慮した、5種のサンプル問診票を作成した。今後、当該病院に勤務する医師からのフィードバックを受け、最終的に実際に使用する問診票へと改良を重ねていく予定である。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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