2013 Fiscal Year Annual Research Report
戦後期における「日本語の普及」事業の前段階の状況に関する研究
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22520533
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
嶋津 拓 埼玉大学, 日本語教育センター, 教授 (90437848)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 言語政策 / 日本語の普及 / 国際文化交流 / 経済協力 |
Research Abstract |
戦後期において海外に対する「日本語の普及」という営みが国家的な施策として公認されたのは、1972年に制定された「国際交流基金法」の中で、「日本語の普及」という表現が用いられたのを嚆矢とする。しかし、戦後期の日本はすでに1950年代から、海外の日本語教育と関わっている。換言すれば、1950年代から1960年代にかけての時期は、戦後期における「日本語の普及」事業の前段階あるいは黎明期と位置づけることができる。 しかし、その1950~1960年代に、日本がどのような政策的枠組の下に海外の日本語教育と関わっていたのか、また、そこではどのような日本語教育が実施されていたのかという点については、研究がほとんどなされていなかった。その主な理由は、一次資料が欠如あるいは散逸していることにあると考えられた。 本研究においては、その記録欠如を補う目的から、関連文書の発掘と当時の関係者に対するインタビュー調査を行い、それを記録として残すことによって、「日本語の普及」の前段階あるいは黎明期における状況に関する政策的研究および教育的研究のための基礎資料を整備することを目的とした。 研究最終年度の平成25年度は、これまでの研究成果をまとめるとともに、未公刊のワーキング・ペーパー1本を収めた報告書『平成22年度~平成25年度日本学術振興会科学研究費補助金[基盤研究C]交付対象事業「戦後期における「日本語の普及」事業の前段階の状況に関する研究」最終報告書』を編纂し、発行した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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