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2012 Fiscal Year Annual Research Report

外国人のビジネス日本語能力の評価に関する基礎研究―評価システムの構築をめざして―

Research Project

Project/Area Number 22520535
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

葦原 恭子  琉球大学, 留学生センター, 講師 (30566534)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小野塚 若菜  東京富士大学, 経営学部, 講師 (30574165)
金城 尚美  琉球大学, 留学生センター, 教授 (60253928)
副島 健作  東北大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (60347135)
金城 克哉  琉球大学, 法文学部, 教授 (90325829)
Project Period (FY) 2010-04-01 – 2014-03-31
Keywordsビジネス日本語 / Can-do statements / BJTビジネス日本語能力テスト / 外国人ビジネスパーソン / 評価システム / DIF分析
Research Abstract

本研究は,外国人のビジネス日本語能力の評価システムとしてのビジネス日本語Can-do statements(以下,ビジネス日本語Cdsとする)を開発し,完成することを目的とする。当該ビジネス日本語Cdsの信頼性と妥当性を検証するため,2010年8月から2011年11月にかけ,日本国内の日本語教育施設でビジネス日本語を学習中の留学生446名に対し,BJTビジネス日本語能力テスト(以下,BJTとする)の模擬テストおよび,ビジネス日本語Cds調査を実施した。その結果,ビジネス日本語Cdsは,内部一貫性を示す信頼性係数(α)は0.978と高く,全体の85%の項目にBJTの得点レベルとの間に相関関係が認められたが、日本のビジネス現場で働く外国人ビジネスパーソンとその上司に対し,Cds調査とインタビュー調査を行ったところ,業務経験の有無と自己評価の関係について,さらなる検証の必要性が明らかとなった。そこで、平成24年度は、自己評価に影響を与えるファクターとして「経験」「母語」「居住地域」の3点に焦点を当てて調査を続行した。「経験」については、業務経験の有無がビジネス日本語能力の自己評価への影響を調べるため、インターンシップ参加学生を対象に、インターンシップ先で経験した業務について,参加前と参加後で自己評価が変化したかどうかを探るため、ビジネス日本語Cds調査,業務経験調査,およびインタビュー調査を実施した。その結果,ビジネス日本語Cdsは、業務の経験があるか否かで自己評価に影響を与えるということが示唆された。また「母語」と「居住地域」については、それぞれの切り口で自己評価に差異があるかどうかを、DIF(Differential Item Functioning)分析によって明らかにするため、データを収集する必要があることから,国内調査と平行して 海外調査を米国とフランスで実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

外国人学習者及びビジネスパーソンの自己評価に影響を与えるファクターとして「経験」「母語」「居住地域」の3点に焦点を当てて調査を続行した。まず、「経験」については、業務経験の有無がビジネス日本語能力の自己評価に影響を与えるかどうかを調べるため,15名のインターンシップ参加学生を対象に調査を実施した。これは、インターンシップ先で経験した業務について,参加前と参加後で自己評価が変化したかどうかを探るもので、ビジネス日本語Cds調査,業務経験調査,およびインタビュー調査を実施した。その結果,ビジネス日本語Cdsは,その業務を経験したかどうかが自己評価に影響を与えるということが示唆された。ただし、これは被調査者が15名であったことから事例研究の域を出ていないことから、調査を続行することが必要である。
「母語」と「居住地域」については、それぞれの切り口で自己評価に差異があるかどうかを、DIF(Differential Item Functioning)分析によって明らかにするため,データを収集する必要があることから、国内調査と平行して 海外調査を米国とフランスで実施した。米国とフランスで約50名ずつのデータが収集されたが、さらにデータを収集する必要がある。

Strategy for Future Research Activity

今後は、国内および海外での就業前の大学生を対象とした調査、そして、インターンシップ参加学生に対する調査を続行し、データを収集し、分析することによって、ビジネス日本語Cdsの各項目の妥当性のさらなる検証をし,最終的には完成版ビジネス日本語Can-do を作成する。完成したビジネス日本語Cdsは,日本企業への就職を希望する日本語学習者に対するビジネス日本語教育の実践や,日本企業で働くビジネスパーソンの人事評価に資すると期待される。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012 Other

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] インターンシップ参加学生のビジネス日本語Can-do statementsに関する事例研究ー経験が自己評価に与える影響ー2013

    • Author(s)
      葦原恭子
    • Journal Title

      沖縄県日本語教育研究会 2012年度研究発表会予稿集

      Volume: 1 Pages: 21-23

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] ビジネス日本語Can-do statementsの開発に向けた基礎研究ーBJTビジネス日本語能力テストに基づくビジネス日本語の評価システムの構築ー2012

    • Author(s)
      葦原恭子
    • Journal Title

      2012年度日本語教育学会春季大会予稿集

      Volume: 1 Pages: 133-138

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ビジネス日本語Can-do statementsの開発に向けた基礎研究ーBJTビジネス日本語能力テストに基づくビジネス日本語の評価システムの構築ー

    • Author(s)
      葦原恭子
    • Organizer
      2012年度日本語教育学会春季大会
    • Place of Presentation
      拓殖大学
  • [Presentation] インターンシップ参加学生のビジネス日本語Can-do statementsに関する事例研究ー経験が自己評価に与える影響ー

    • Author(s)
      葦原恭子
    • Organizer
      沖縄県日本語教育研究会 2012年度研究発表会
    • Place of Presentation
      琉球大学

URL: 

Published: 2014-07-24  

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