2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520550
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
齋藤 英敏 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20318695)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 代替評価 / ピア(相互)評価 / 形成的評価 / 英語教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は英語授業で一年間、形成的評価を授業活動で遂行したクラス(実験群)としなかったクラス(統制群)の学習での成果を比較し、評価活動の影響を調査するものである。つまり代替評価を使用した実験群は、リスニング、スピーキング、自己評価の点数において、代替評価を用いない統制群より顕著な学習の伸びがみられるかどうかを調査した。本年度はデータの分析を行った。リスニングでは統計的には授業内評価活動の影響は見られなかった。事後テストでは実験・統制群の違いに関わらず、統計的に有意な伸びがみられた。しかしながら、上位中位下位と三群にそれぞれを分けると、中位下位群は実験・統制両方で伸びがみられたが、上位群に関しては統制群が下がる傾向が見られた。自己評価でも、実験・統制群の違いは事後ではみられなかった。また統計的に有意な伸びもみられなかったが、上位中位下位の三群にわけると、実験群では上位・中位に上昇傾向が見られたが、実験群にはそれがなかった。しかし、いずれも実験群への効果はこの二つの指標ではみられなかった。スピーキングに関しては現在分析中である。生徒の相互コメントの一部もコメントの「機能」と「内容」の二通りのコーディングを行い、前期・中期・後期に分けて頻度を分析したところ次のようなことがわかった。コメント機能では期間にかかわらず、「誉め」が圧倒的に多い。また後期に「アドバイス」が少し上昇する。コメント内容の面では「話の内容」「流暢さ」「アイコンタクト」などが期間に関わらず多い。これらのカテゴリは全て生徒たちが使用した相互評価表にあるカテゴリだが、後期になると「質問をする・答える」「話をつなぐ」などの評価表にないカテゴリが上昇する傾向が見られた。また、別の到達度テストスコアとはコメントの「内容」は相関がないことがわかった。つまり、到達度に関わらず、多様なコメントを受けているということになる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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