2010 Fiscal Year Annual Research Report
英語教員養成における「ティーム・ティーチングの基礎能力育成」の連携プログラム開発
Project/Area Number |
22520552
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 景子 群馬大学, 教育学部, 教授 (40323323)
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Keywords | 英語教育 / 教員養成 / ティーム・ティーチング / TT / ALT / JTE / 英語指導助手 / 文法指導 |
Research Abstract |
本研究の目的は,英語教員を目指す学生対象の『TT能力養成プログラム』の開発である。ALTとのTTは,今日の英語教育ではごく一般的であるが,外国語活動の必修化に伴い「小・中英語教育の連続性を視野に入れたALTとの質の質向上と効率化」は喫緊の課題である。特に,小学校で主に英語活動を行う担任教師の大半は英語が専門でないため,大学の英語教員養成には,小・中学校の双方で中心となって効果的にTTを行う能力を持つ人材を輩出する急務がある。本研究では,英語母語話者教員と日本人教員が連携し,「TT能力の要素」を軸に個に応じたプログヲムを1年生が新任教員となるまでの5年間のスパシを見通して構築する。 研究の初年度である平成22年度は,以下の4つを行った。 (1)ALTとのTTで日本人教師に求められる技量(TT能力)の要素の体系化 (2)ALT(計11名)を対象としたTT能力の要素に関する質問紙調査 (3)中学校現職教員と英語専攻学生(計50名)を対象とした小中英語の接続に関する質問紙調査 (4)コミュニケーション能力の基礎の育成における文法の位置付けと指導の在り方の考察 (5)個に応じたTT能力養成プログラム構築のための「英語専攻学生カルテ」の構想 (1)では,TT能力を英語力・背景知識・指導力・自己研鑽力の4つを柱とし,それらを15の下位要素に体系化した。15の要素と(2)の分析結果を対応させながら,(5)の構想を開始した。(2)の分析結果で小中レベル間に共通要素が多く見られる一方,異なる要素も挙げられたことから,TTの観点からも小中の円滑な接続の重要性が認識された。そこで,(3)で現職教員と学生の意識と知識を調査した。中学校における文法の位置付けと指導の在り方の重要性が認識されたことから,(4)の考察を行った。
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