2012 Fiscal Year Annual Research Report
状況モデル構築のための英文理解促進アプリケーション開発と評価
Project/Area Number |
22520555
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
佐藤 健 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (40402242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 明夫 東洋大学, 経営学部, 准教授 (00406373)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 語彙 / リーディング / リスニング / マルチメディア / ワーキングメモリ / 自動化 / 意味 / 理解 |
Research Abstract |
24年度は本研究の最終年度であるため、今まで行ってきた研究開発を客観的に評価することを主目的とし、学会発表や論文の形で発表することに重きを置いた。その結果3つの国際学会にて発表を行うことができ、そのうち2つの学会ではプロシーディングも執筆した。更に本研究に基づく論文が、ケンブリッジ出版から発行されている国際論文誌にて掲載されるに至った。 本研究の新規性は、単にモバイル端末を利用した学習という点だけではなく、テクノロジーが与えるインパクトを「テキスト理解」という目的を達成するためにいかに利用されるべきかに注目した点にあるが、この観点は外国語教育におけるテクノロジー利用の語彙学習について主流となっている考え(語彙は付随的に学ばれるべき)と対立するものであった。つまり本研究は、語彙を明示的に、つまり語彙の意味を理解することを主目的として学習し、その成果を(学習した語彙が含まれる)テキスト理解の深度によって検証しようと試みていたが、本年度に行った研究発表及び論文を通して、本研究の新規性がある程度認められ、学習効果があると評価されたと考えている。語彙を明示的に学習することは、日本では非常に頻繁に行われる方法であるのだが、世界的には決して多くの賛同を得られるものではなかった。 本研究は、これを「本流から逸脱した方法」として否定し放棄するのではなく、日本という、英語を日常の生活で多く触れる機会がない状況において英語を学習する効果的方法とみなし、その状況でのテクノロジーの有効性を検証してきた。この3年間の研究実践に基づく研究論文発表によって、その意義はまだ十分とは言えないが、認知されたものと考える。 今後も外国語教育とテクノロジーの関係を、単なる先行研究の受け売りではなく、日本での学習環境の特性を考慮した上で検証し、具体的な研究開発・実践を行っていく所存である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)