2011 Fiscal Year Annual Research Report
クリティカルシンキングを活用した小中連携の英語教育の教員養成カリキュラム開発
Project/Area Number |
22520560
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
高橋 美由紀 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30301617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 善和 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (40220181)
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Keywords | 外国語教師養成 / ICT / クリティカルシンキング |
Research Abstract |
23年度には、22年度の物品費によって購入した図書や海外出張先で購入した教科書をはじめとする教材などを利用して、小中連携の英語教育、英語教育の教員養成カリキュラム研究を継続した。 また、23年度は特に、現職教員研修のあり方について、「小中英語教員研修会」を7月と12月の2回開催したが、その研修会で小中学校教員の英語教育に関する意識調査を行った。そして、その結果について全国英語教育学会にて発表した。(タイトル「クリティカルシンキングを養成する現職教員研修のあり方について:小中学校教員の英語教育に関する意識調査を基にして」) さらにまた、現職教員研修だけでなく、教員養成の観点からも本研究を進めている。愛知教育大学外国語教育講座英語専攻では、中高の教員免許に加え、小学校の教員免許を取得する学生も多い。そのため、担当している「小学校英語科教育法」とゼミ生を中心として実施しているC小学校での「英語アシスタント」の事例研究を基にして、「小学校教員養成における「英語科教育法」の位置づけについて」として、第11回小学校英語教育学会(大阪教育大学)で小学校外国語活動を指導するための教科教育法について、その内容、カリキュラム開発について発表した。更に、これは、「外国語活動教員養成-質的向上を目的とした大学での理論と教育現場の実践の融合」と題する論文として『英語展望』第119号に掲載された。また、日本教育大学協会研究集会にて、「小学校外国語活動における教員養成カリキュラムを踏まえたテキスト教材の開発-教員養成系大学の連携における共通プログラムを通して-」を発表した。そして、その研究を発展させる形で、高橋・柳(編著)による『新しい小学校英語科教育法』(協同出版)を出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文献研究だけでなく、本年度は現職教員研修とアンケート結果から得られた示唆を、外国語活動教員養成の質的向上を目的とした大学での理論と教育現場の実践の融合の研究として行っている。これは、来年度のクリティカルシンキングを活用したカリキュラム開発のまとめへと繋げていくことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
22年度は文献研究を、23年度は、教員が自分自身で状況の変化に対応できるものの考え方(クリティカルシンキング)を身につけることが出来る研修を行うための調査と実践方法についての研究を中心に行った。最終年度では、これらの理論と実践を融合させたカリキュラム開発を提示したい。
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