2010 Fiscal Year Annual Research Report
医学英語教育の基礎研究:タスク中心の有機的統合的教材開発
Project/Area Number |
22520570
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
樋口 晶彦 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20189765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 育生 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (80153906)
富岡 龍明 鹿児島大学, 教育センター, 教授 (90310010)
橋口 知 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (90315440)
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Keywords | EMPニーズ分析 / Communicative Grammar / Doctor-Patient Talks / 教材開発 / 語彙の選択と指導 / 疼痛、症状 / 欧州評議会 / 欧州現代語センター(ECML) |
Research Abstract |
平成23年度は以下の研究を実施した。 (1)医学目的の英語に関するニーズ分析を鹿児島大学医学部学生、教員、久留米大学医学部教員に実施した。その結果、医学部学生では大学の医学部において特に特定の領域の医学部英語を実施して欲しいという強い要望は見当たらなかった。反面、医学部教員においては、読解を重視した医学部の英語教育の要望が強かった。 (2)夏に坂本、樋口の両名がエジンバラ大学の夏期講習において(Comunicative Grammar)を受講した。最新のCommunicative GrammarをどのようにDoctor-patient talksに応用できるのかを考察した。 (3)夏期講習滞在中に購入した文献を参考にしてDoctor-patient talks,RN-patient talksを教材用に書き下ろした。さらに、語彙、略語の収集にも着手した。教材開発の内、全体の15章の内、第7章までを完成させた。 (4)論文に関しては、EMPのタスクを重視した授業の展開を一つまとめた。さらに、欧州評議会の言語政策に関しても論文を一遍提出した。 (5)欧州現代語センターを尋ねてインタビューを約1時間半行った。その結果、現在EUを中心としてさらに欧州評議会加盟47ヶ国を中心として、ELP.EPOSTLなどの言語政策の普及に取り組んでいること、そして欧州全体でEMP(医学目的の為の英語教育)に特化したプログラムは実行されていないことも理解した。 (6)欧州評議会の下部組織の一つである欧州青少年センターブダペストへも立ち寄り、青少年教育(特にスポーツ、スポーツ医学に関する資料を含めて取材した。12月に韓国の高麗大学において韓国応用言語学学会へ参加した。EAPの研究発表、さらにELESの発表を中心に参加し、資料、文献の収集も行った。
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Research Products
(3 results)