2012 Fiscal Year Annual Research Report
英語による発表技能を高めるためのコミュニケーション方略指導
Project/Area Number |
22520577
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
岩井 千秋 広島市立大学, 国際学部, 教授 (60176526)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | コミュニケーション / 方略 / 発表 / シラバス / ピア評価 / 第二言語習得 / パフォーマンス |
Research Abstract |
平成24年度は3年間の本研究の最終年度であった。2年目の研究では大学生英語学習に対して行ったプレゼンテーション能力の育成を目指す指導が学習者の英語能力、とりわけ受動面(他者の発表に対する評価)にどのような影響を与えるかを実証的に調査した。これに対して、3年目の研究は、指導内容は2年目と同じながら、今度は学習者の産出面、つまり実際の発表能力にどのような影響を与えるかを、①言語面(流暢さ、正確さ、言語構造の複雑さ)、②発表内容の質、③発表に対する学習者の意識変化、の3点から実証的に検証を行った。 研究方法は、代表者の担当する授業の受講生の中から研究の主旨に賛同してくれた6名(男女各3名ずつ)に参加してもらい、学期の始め、学期の中盤、学期の終わりの3段階で個人的なデータ収集(予め準備されたテーマについて、異なる条件でスピーチをしてもらうタスク)を行い、発表の状況をビデオ撮影し、スピーチ終了と同時に、ビデオを再生して、事後面接を実施した。収集データ(スピーチと事後面接の両方)はすべて記述を行うと同時に、後日、計5名の英語母語話者に数量的な評価を行ってもらった。 収集データを分析したところ、①語面ではスピーチの流暢さは高まることが確認できたものの、正確さや複雑さについてはあまり変化しなかったこと、②英語母語話者による評価そのものは学期の中盤、終盤と高くなったこと、③学習者の意識変化は見られるが、それが実際のスピーチに活かさせるにはさらに時間が必要であることが明らかとなった。また2年目の研究と比較すると、受動面では短期間で効果が期待されるものの、算出面となると同程度の期間ではあまり高い効果は期待できないことも明らかとなった。 なお、本研究では平成23年度に続き8つの大学間で学生が英語による発表を行う企画を実施し、授業の学習結果を実践で披露した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)