2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520585
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Research Institution | Tokyo College of Music |
Principal Investigator |
大和田 和治 東京音楽大学, 音楽学部, 准教授 (00288036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ヴィクトリア ミューライゼン 早稲田大学, 国際教養学部, 准教授 (70277804)
筒井 英一郎 広島国際大学, 薬学部, 講師 (20386733)
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Keywords | 自動詞 / 学習者コーパス / 教材開発 |
Research Abstract |
平成23年度は、英語の非対格動詞の習得に関する大学生英語学習者コーパスに関する研究発表を2件行った。また、平成24年度から使用されるひとつの中学校教科書の編集に携わり、教科書内で使用される動詞について調査した。大学生英語学習者コーパスの研究から、大学生でも交替しない(他動詞用法を持たない)非対格動詞(happen、appearなど)を受動態にしてしまうことが分かった。つまり、自動詞についての概念構造を明示的に教えられていないため、非対格動詞である自動詞の習得が困難であったと考えられる。つまり、中学の段階でどういう場面や状況で自動詞を使うのかを明示的に教える必要がある。しかし、23年度まで使用されていた中学校教科書のコーパスおよび教科書の文法の説明をみても、他動詞用法のopen、closeなどと比較して、自動詞用法のopen、closeなどの頻度は極端に少なかった。さらには、交替する非対格動詞(open、closeなど)ならびに交替しない非対格動詞(fall、happenなど)について明示的に説明をしているものはなかった。その原因としては、例えばopenやcloseを自動詞で使わなければならない場面を提示することが難しいことが挙げられる。そういった場面の提示方法としてアニメーションが有効である。以上を踏まえて、melt、break、fly、open、close、freeze、fall、dropといった比較的イメージしやすい動詞を選び、絵コンテを作成した。例えば、人が階段で蹟いて転んで落ちた場合と、人に押されて転んで落ちた場合といったように、自発的に起こる場合と外的要因によって起こる場合によるそれぞれの絵コンテを作成した。さらに、試作アニメーションを作り、Moodle上に載せて動作を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動詞の選定とその動詞の場面設定、アニメーションの作成とそのMoodle上での動作に関して予想外に時間を費やしてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、アニメーションの作成を早め、Moodleに速やかに上げて、出来次第、学習者からデータを取るとともに、フィードバックをもらうようにする。
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Research Products
(7 results)