2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520585
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Research Institution | Tokyo College of Music |
Principal Investigator |
大和田 和治 東京音楽大学, 音楽学部, 准教授 (00288036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ヴィクトリア ミューライゼン 早稲田大学, 国際教養学部, 准教授 (70277804)
筒井 英一郎 広島国際大学, 薬学部, 講師 (20386733)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 自動詞 / アニメーション / 教材開発 |
Research Abstract |
平成24年度は、最初に英語自動詞のアニメーション教材26点をSWFファイルにて作成した。対象となった動詞は、open、close、break、fall、melt、freeze、drop、flyである。 2つの実験を行い、2つの国際学会で研究発表を行った。第1に、大学生の英語学習者に、アニメーションを見せて、当該動詞の3つの選択肢、すなわちintransitive(自動詞用法)、transitive(他動詞用法)、passive(受身文)の中から1つを選んでもらう実験を行った。対象となった動詞は、close(5つのコンテクスト)、melt(3つ)、drop(2つ)、fall(2つ)である。その結果、一般的傾向として、日本人英語学習者は、自動詞用法を避ける傾向があるが、コンテクストにより、自動詞の使用度が変化することが分かった。興味深い結果としては、学習者は、人間が階段から転ぶというコンテクストを見ると、自動詞用法であるShe fell down the stairs.を選択するものの、人間が誰かに押されて階段から転ぶコンテクストを見ると、非文である*She was fallen down the stairs.を選択するということである。つまり、fallなどの交替しない自動詞の習得を調べる際には、さまざまなコンテクストで確認する必要があることが示唆された。第2に、大学生の英語学習者に、3つのコンテクストにおいて、meltを使った作文課題を与えたところ、英語母語話者がすべてのコンテクストで自動詞用法を使うのに対して、多くの学習者は他動詞用法あるいは受身文を使うことが明らかになった。 最後に、上の実験結果にもとづいて、上記のアニメーションを使い、自動詞用法を説明する教材を作成した。
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Research Products
(8 results)