2011 Fiscal Year Annual Research Report
多読指導が単語認知処理と統語解析処理の自動化に及ぼす影響
Project/Area Number |
22520591
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
野呂 忠司 愛知学院大学, 文学部, 教授 (40218376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 正好 愛知学院大学, 文学部, 教授 (30235874)
赤松 信彦 同志社大学, 文学部, 教授 (30281736)
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Keywords | 多読 / 統語解析 / 単語認知 / 自動化 / リーディング |
Research Abstract |
1.今年度は、多読により統語解析力の自動的処理能力が伸びるかどうかを測定するため.またonline(文法知識)とoff-line(文法知識の運用力)で処理にどのような違いがあるのかを調査するため、onlineとoflineによる統語解析テストを完成することを目標とした。Online,Off-lineとも高校生、中学校上級生も被験者に入るので、英語検定試験3級レベルの問題も作成することにした。従来の問題は英語検定試験2級レベルと差別化した。パイロット実験の結果、Off-lineでの結果を見て、なぜ間違えているのかわからないので、選択した理由を書かせる、選択したことに対する自信度を調査する項目を加えるように改善した。Word orderに関するon-line問題は実際作成も難しかったので、off-lineだけで実施するように変更した。 2.またパイロット研究の結果、on-lineとoff-lineと文法項目が同じだけれど、文が異なると同じように比較ができないので、単語だけを変えて、できる限り同じような文型を使って、on-lineとoff-lineの問題を作成する方が良いとの結論に達したので、次年度さらに改良を加える。テストの妥当性、信頼性については、信頼性はテスト結果からすぐに算定できるので問題はない。妥当性は問題数がかなり多いので今回はほかのテストとの併存的妥当性に関しては問題ないとの結論に達した。Filler文に関しては、問題の数が多いこと、しかも調査する文法の特微も多いので、被験者が意図を理解するのは難しいので、filler文は入れないことにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
代表者が2度手術で入院を余儀なくされたため、実証研究のためのテストができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
高等学校と大学で、作成したoff-lineでの文法知識とon-line1での文法知識の運用力(速さと正確さ)に関するテストを測定し、on-lineとoff-lineの統語解析力に違いがあるかを調査する。またその統語解析力と単語認知力(速さと正確さ)とリーディング力との関係を調査する。
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