2011 Fiscal Year Annual Research Report
二次元ドットコードを活用した障害者英語教育情報保障に関しての研究
Project/Area Number |
22520594
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
馬場 景子 日本福祉大学, その他部局等, 非常勤講師 (80424943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
都築 正喜 愛知学院大学, 教養学部, 教授 (50106019)
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Keywords | 二次元ドットコード / 二次元コード読み取り機器 / 情報保障 / 手話言語 / 点字 / アメリカ手話 |
Research Abstract |
本研究は、障害学生の言語学習情報保障のために新ソルーションである二次元ドットコードの利点である再生のランダム及び瞬時性の活用の可能性を追求している。 当該報告者の長年の研究テーマである聴覚障害学生への英語教育充実のためには、日本福祉大学の聴覚障害学生英語クラスのアメリカ手話の実践の二次元コード化により、研究目標である過去から現在に至るデータのライブラリー化の充実を行っている。上記の聴覚障害学生への試みは世界で初めての試作である。さらに、全国ろうあ連盟の明日のろう教育を考える協議会作成の『学校生活の手話』の二次元コード化は、協議会の協力を得て、聴覚障害を持つ学習者への学習用語の共通用語の共用の可能性を実現した。この件に関しては、現在進行中である。聴覚障害学生(生徒)に関しての研究は、国立大学法人筑波技術大学及び障害者高等教育研究支援センターとの共同研究を行っている。 視覚障害者支援に関しては、大学共同利用機関法人国立民族学博物館の広瀬浩二郎氏により、視覚障害者への音声と触覚による実物提示の可能性を鑑み、知的・学習障害者による試作品の実証及び評価は、日本赤十字豊田看護大学の端谷毅氏(精神科医)による反復学習の有効機器としての二次元ドットコードと読み取り機器の評価を得た。NPO法人で・ら・しえんの協力により知的障害者の空間認知の活用のための実証を実施中である。 上記試作および各専門家による評価は、二次元ドットコードと読み取り機器は障害者情報保障のために有効な教育機材であること示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
二次元ドットコード活用による障害者学習情報保障の可能性を各種障害に対応するための教材試作と実証が、各障害研究の専門家による高評価を得ることができた。この結果は、障害者情報保障のための新機器となり得ると確信した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究方策は、iPadなどの情報端末と二次元ドットコードを印刷した紙媒体の使用により教育効果の増大が望めることを過去2年の研究結果により導くことが出来た。今後の研究は、情報端末への連結のためのプログラム作成及び、複数の情報端末への連結を行う必要がある。また視覚障害者には、読み取り機器をより身体に近づかせる必要があるために、指に直接はめる指形式読み取り機器の制作が必要である。
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