2012 Fiscal Year Annual Research Report
ピア・ラーニングを利用した英語ライティング活動―言語への気づきと模範文の役割―
Project/Area Number |
22520602
|
Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
阿部 真 獨協大学, 外国語学部, 講師 (70553626)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山西 博之 関西大学, 外国語学部, 准教授 (30452684)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 英語教育 / 第二言語習得 / ライティング / ピア・ラーニング |
Research Abstract |
平成24年度は,まず,前年度の質問紙調査の結果から得られた知見を基に質問紙の改良を行なった。その結果,新たに作成された質問紙はライティングの「語彙」についての3項目,「形式」についての3項目,「内容」についての2項目,合計8項目に,それぞれ,協働の4様相(「協力」「自分の貢献」「相手からの補助」「相違の発見」)という新たな観点を加え,5件法による計32項目の質問紙を作成した。 その質問紙を使用して,大学生のペア作文活動を,主にどのように作文を書いたか(プロセス),出来上がった作文はどのようなものであったか(プロダクト)の両面に注目し,調査した。プロセスとプロダクトの発達を測るため,24年度4月に1回,同年度12月に1回,計2回実施した。 調査は2大学(A大学とB大学)のライティング科目の授業で実施された。参加者はA大学の88名と,B大学の159名であり,事前の学習経験や英語力への自信を測る質問紙調査では,両大学の間に英語を書く機会,ライティングに対する自信,ペアワーク自体への肯定的な態度などの要素に違いが見られたが,両大学ともに,ペアでライティングを書いた経験は少なかった。 実践の手順は以下の通りである。まず,学生は自由にペアを組み,何を書くか議論しながら1編のライティングに仕上げた。学生ペアによって書かれたプロダクトは「流暢さ」(総語数,総語数/T-unit)や「複雑さ」(S-nodes/T-unit, Guiraud Index)などライティングの質を客観的に測る指標を用いて分析された。プロセスの分析には,改良版質問紙の評定値が使われた。 結果は,両大学ともにプロセスに関しては発達が見られた。一方,プロダクトの発達は英語の学習経験や自信において少ないB大学においてのみ見られた。また,ペアワーク自体への肯定的な態度は両大学共に高まった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|