2012 Fiscal Year Annual Research Report
CALL学習における学習者の教材利用と学習ストラテジーについての実証的研究
Project/Area Number |
22520603
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Research Institution | Poole Gakuin University |
Principal Investigator |
ALAN Bessette プール学院大学, 国際文化学部, 教授 (50288990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 恭子 追手門学院大学, 国際学部, 教授 (30205976)
有馬 淑子 京都学園大学, 人間文化学部, 准教授 (40175998)
権 瞳 プール学院大学, 国際文化学部, 准教授 (70288992)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | e-ラーニング / コンピューター学習支援 |
Research Abstract |
本研究は、CALLを利用した外国語学習において、学習者がどのようにコンピュータ教材を利用しているのか、また学習においてどのような学習ストラテジーを用いているのかを検討するために、(1)スクリーン録画ソフトウェアを用いて、学習状況の記録・分析、(2)学習内容や学習達成度、及び学習ストラテジー等を記録する学生によるポートフォリオの活用指導、およびその分析、そして最終的に(3)これら2つの観点から学習実態を多角的に分析し、その結果と英語力の伸長との関係について実証的に検証することを目的とした。 録画の記録から、学習者は概ね既製英語学習ソフトウェアの設計に沿った学習を行い、正解にたどり着くまで間違い訂正を繰りかえすという行動を取っていることが見て取れた。ただし、点数化されない文法説明を読んだり、ソフトに備えられた学習支援機能を利用することはほとんどない。この結果は,これまで教員が経験から気付いていたと思われる点であるが、今回行った学習状況の録画により実証的された。 メタ認知ストラテジーは可視化できないことが多く、その測定や観察は困難だが、自己の学習目標を設定し、間違いに気づき、それを内省して訂正する自己モニタリングや自己評価という自己制御に関わる学習行動が、本研究では、文法説明といった学習支援機能の利用の頻度や、利用の場面(間違いに気がついた際等)の行動記録から明らかになった。しかし、今回の調査からは、自律的学習を促すのに不可欠なメタ認知ストラテジーの利用は、特定の学生の学習行動にうかがわれたものの、十分になされていないことも分かった。学習ストラテジーを向上させるために、どのような学習方法が効果的であるのかということを説明したり議論させる直接的指導や、学習記録を用いた自己の学びの振り返りなどを行った。このような手法には一定の効果が見られ、こうした指導を継続的に行う重要性を示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)