2012 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚障害者の英語音声習得における骨伝導スピーカーの活用
Project/Area Number |
22520606
|
Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences Junior College |
Principal Investigator |
鈴木 薫 名古屋学芸大学短期大学部, 現代総合学科, 准教授 (20221319)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 英語教育 / CALL / 音声分析 / 聴覚障害 / 聾学校 / 骨伝導スピーカー |
Research Abstract |
本研究は、骨伝導スピーカーとCALL(Computer Assisted Language Learning)を組み合わせた教育システムが有効であることを明らかにすることを目的として、実験調査・医学的分析・実態調査の3つの側面から研究調査を試みた。 実験調査で利用した骨伝導スピーカーの使用は、従来の研究で利用していた体感音響振動システムと比較すると、障害が重度な学習者にはあまり有効とならないことが明らかとなった。補聴器利用者を中心に実験調査を実施し、音調核認識と発話の音響分析により、聴覚伝導路以外の経路の利用が有効となるケースが見出された。人工内耳利用者を対象とする調査にも着手した。 医学的分析については、行動実験の結果に照らし合わせて適切な解析方法を選択するため、専門家に相談し脳波測定の調査に向けて関係機関と調整している。 実態調査では、国内の聾学校教員からの聴き取り調査を新たに実施した。昨年に引き続きニュージーランドのKelston Deaf Education Centreを訪問し、iPadを利用した授業を見学した。台湾の聾学校については、継続的調査のために現地研究協力者と引き続き打合せを進めるとともに、アンケート調査の準備に着手している。 これまでに聴覚障害者から収集した音声データの音響分析を行い、数値化の後に解析を進めた。過去の実態調査で収集したアンケートや聴き取り調査の結果について再分析を行い、今回収集したデータとの比較研究を進めた結果、聾学校ごとの相違点や特徴を検出することができた。さらに、聴覚障害者の英単語の記憶について、実験調査とアンケート調査の両面から解析を試み、音声や音声表記による記憶促進という共通の結果を見出した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(11 results)