2011 Fiscal Year Annual Research Report
対面授業型・在宅学習型を融合した英語Web学習支援システムと学習指導法の開発
Project/Area Number |
22520607
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Research Institution | College of Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
杉村 藍 名古屋女子大学短期大学部, 教授 (10290181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武岡 さおり 名古屋女子大学短期大学部, 講師 (10413288)
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Keywords | Web英語教授法 / Web英語教材 / ブレンド型授業 / 習熟度別編成 / 学習支援システム / 習熟度別学習指導法 |
Research Abstract |
当該年度は、対面授業型、在宅学習型を融合したWeb学習支援システムの研究開発を中心に行なった。Web教材を活用するためには、対面授業型、在宅学習型いずれのWeb環境でも効率的かつ信頼性の高いWeb学習支援システムと、それを効果的に活用する学習指導法が必要である。本研究では、対面授業型と在宅学習型を融合させたWeb環境の中で用いる学習支援システムの開発とそのための学習指導法を開発すると同時に、そのシステムを用いて実用テストを繰り返し、学習実験が実施できるように改良を行なった。そして、対面授業型と在宅学習型を連動させたWeb環境で、採取した学習履歴をリアルタイムで学習支援に反映させることにより、学習者の持続的な学習を支援し、開発した学習指導法に沿って教員に適切な学習指導情報を提供できる仕組み作りを工夫した。特に、学習のさなかに学習効果を勘案しつつ、学習者の習熟度に沿って動的に出題レベルを変化させる(教材ブレンド機能)、学習者に適度な学習負荷を与えることにより効果的、持続的なWeb学習を支援する方法(スケジューリング機能)を開発した。 本研究は、独自の提案であり、開発したシステム等の理論はさらに必要な改良すべき点があるかどうか、論文投稿などで専門家により広く意見を求めた。その結果、より学習者の習熟レベルに適した学習指導機能の付加と改良を行ったWeb学習支援システムを用いて、次年度に向け実践的な英語学習実験と学習実験の分析・評価を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対面授業、在宅学習いずれでも利用できる学習支援システムはすでに開発にこぎ着けており、今後はそのシステムを用いて採取した学習実験の結果の分析とそれに基づいた教授法開発に進む予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度に当たる今年度は、今まで実施した複数の英語Web学習実験の分析結果から、ブレンド授業型(対面授業+Web学習)と在宅Web学習型を融合した学習方式における効果的なWeb教材およびその教材を活用した学習指導法の開発を実施する。 本研究は、独自の提案であり、開発したシステム等の理論は、これまで学会等でさらに必要な改良すべき点があるかどうか専門家により広く意見を求めた。それらの意見を参考に改良したWeb学習支援システムを用いて、学習者の習熟度レベルに合わせて細分化された教材分割が、長文などの多様な教材の活用に耐えうるよう開発した教材ブレンド機能を組み込んだ全システムは、実験稼動できる状態に整えられている。これを用いて実用テストを繰り返し実施し、対面授業内、在宅学習におけるそれぞれの学習時間、繰り返し学習の回数、正解数・誤答数などの学習履歴情報を採取する。こうして得られた実践的な英語学習実験(ブレンド授業型+在宅Web学習型)のデータの分析・評価を実施し、その分析結果をもとに、ブレンド授業型、在宅Web学習型にそれぞれ効果的な学習指導法を開発する予定である。
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Research Products
(7 results)