2013 Fiscal Year Annual Research Report
高専生と高校生の英語学習に対する動機づけの相違と英語能力の相関に関する研究
Project/Area Number |
22520611
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Research Institution | Asahikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 智己 旭川工業高等専門学校, 一般人文科, 教授 (70342441)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 動機づけ / 英語能力 / クラスター分析 / 因子分析 / demotivation |
Research Abstract |
調査最終年度も過去2年と同様に質問紙調査と「英語能力判定テスト」を実施した。2年目の調査で高専生の動機づけ指数の低下が顕著であったことから、高専生に存在すると予測されていた英語学習意欲減退傾向が確認された。そうした傾向の要因が何であるかを問う自由記述回答方式の質問(2問)を3年次で実施し、その回答を分類・定量化した上で他の指標と組み合わせて考察を行なった。分析結果は次の通りである。 (1)英語能力においてはどの年次においても常に高校が高専を有意に上回り、どちらも学年進行に伴って有意に英語能力が高くなる(1年次<2年次<3年次)変化となった。 (2)動機づけ指数については学校種と年次の2要因間に交互作用が認められ高校と高専では異なる変化を見せた。1年次で学校間に有意差はなかったが、2年次では高校で横ばい、高専で有意に下降、3年次では両者とも同程度上昇した。 (3)自由記述回答方式の質問で「どのようなことで英語学習に対するやる気がなくなるか」を訊ね、その回答を「教師」、「自信・成功体験」、「内因的動機」、「環境」、「教材」、そして「外的制限」に関わる6つのカテゴリーに分類しその度数をクロス集計してχ二乗検定で分析した。その結果、高専・高校の双方で学習意欲減退・喚起要因として共通してあげられたものは度数の大きい順に「成功体験」と「内的動機」の欠如、次に「教師」であった。 成果を以下のとおりまとめる。動機づけは2年次で変化の傾向に差が生じ、高専ではやや顕著な低下傾向が見られた。英語能力との相関は高校・高専とも常にr=.30前後の弱い相関で3年間の変化は小さかったが、下位尺度得点との相関では学校種を問わずその程度は若干異なるものの、「成功体験」が4つの因子の中では最も強い相関を示し、記述式質問で多くの者が学習意欲衰退要因に「成功体験」に関わる内容をあげた結果を支持するものとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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