2011 Fiscal Year Annual Research Report
フィンランドの学校英語教育の有効性に関わる要因分析的研究
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22520618
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
伊東 治己 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90176355)
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Keywords | フィンランド / 外国語教育制度 / 学校英語教育 / 有効性 / 要因分析 / 人的要因 / 制度的要因 / 社会的要因 |
Research Abstract |
あくまで外国語として英語を学習しているにも拘わらず、学校英語教育において多大な成果を収めているフィンランドに注目し、その学校英語教育の有効性に貢献している要因を抽出し、その相対的重要性を関係者への意識調査を通して確定した上で、日本の学校英語教育を改善していくためのマクロレベルの建設的な指針を提示するという本研究の目的を実現すべく、3年間にわたる研究の2年目に当たる作年(平成23年)度は、フィンランドの教育制度と外国語教育制度全般に関する先行研究の分析をさらに深化させるとともに、その学校英語教育の成功に貢献していると思われる要因を現地での聞き取り調査や授業観察を通して明らかにし、その研究成果をまとめ、フィンランドのユバスキュラ大学で開催された国際学会(New Dynamics of Language Learning、平成23年6月6日~9日、ユバスキュラ市)、第23回四国英語教育学会松山研究大会(平成23年6月26日、松山市)、第37回全国英語教育学会山形研究大会(平成23年8月20日~21日、山形市)で口頭発表を行った。これらの研究活動で得られた成果は、論文にまとめてTEMPUS (Federation of Foreign Language Teachers in Finland、SUKOL:フィンランド外国語教師連合会誌)、『四国英語教育学会紀要』、ARELE (Annual Review of English Language Education(全国英語教育学会紀要)に投稿し、掲載された。これらの研究活動に加えて、第61回全英連奈良大会(平成23年11月11日~12日、奈良市)、平成23年度小学校英語教育シンポジウム(鳴門教育大学小学校英語教育センター主催、平成23年度11月19日、徳島市)、第8回全国小学校英語活動実践研究大会(平成24年2月11日、鳴門市)等に参加し、国内や海外での学校英語教育の現状や課題について新しい知見を多く得ることができた。これらの知見は研究最終年度(平成24年度)の研究に活かしていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、フィンランドの学校英語教育の有効性に貢献している要因を抽出し、その相対的重要性を関係者への意識調査を通して確定した上で、日本の学校英語教育を改善していくためのマクロレベルの建設的な指針を提示することにあるが、昨年度までの聞き取り調査で、本年度に予定しているアンケート調査で利用する成功要因をほぼ確定できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までの研究調査で、フィンランドの学校英語教育の有効性に貢献している要因をほぼ確定できたので、本年度の研究調査では、フィンランドの学校英語教育関係者(教師と学習者)へのアンケート調査と聞き取り調査を実施し、昨年度までの研究で抽出された成功要因それぞれについて、その相対的重要性を確定した上で、日本の学校英語教育を改善していくためのマクロレベルの建設的な指針を提示する予定である。
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Research Products
(6 results)