2012 Fiscal Year Annual Research Report
英文読解に成功する学習者像を求めて:動機づけ,学習観,方略の統合的視座から
Project/Area Number |
22520619
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
松本 広幸 北海学園大学, 経済学部, 教授 (00549404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 晃 愛媛大学, 教育学生支援機構, 准教授 (70364495)
廣森 友人 明治大学, 国際日本学部, 准教授 (30448378)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 方略的介入 / 動機づけ / 学習観 / 因果プロセス |
Research Abstract |
研究最終年度においては,研究成果のまとめと公表,フォローアップ調査,および本研究に関わる課題の整理を行った。 1.研究成果のまとめと公表:本研究では,英文読解方略使用,動機づけ,一般学習観の関連性を探り,動機づけ特性や一般学習観を反映した英文読解方略指導を含む授業実践を通して,読解力の向上をはじめその効果について検証した。主な研究成果として,英文読解方略使用,動機づけ,一般学習観には概して有意な関係性が認められ,動機づけ特性や一般学習観を反映した英文読解方略の指導は,読解力の向上だけではなく動機づけや学習観などの関連要因にもプラスの影響を与えうることがわかった。これらの研究成果については,海外の学術誌(SYSTEM,Journal of Asia TEFL, Apples)に投稿し,掲載された。また,大学英語教育学会およびハワイ教育国際学会において研究発表を行った。 2.フォローアップ調査:前年度に準じた授業実践を異なる大学・学部の参加者に対して行い,質問紙調査および読解力測定テストを実施し,データの分析を行った。前年度の結果との比較分析において基本的に差異が認められなかったことから,本研究成果については日本の英語教育の現場において一定程度の一般化が可能であると評価できる。 3.課題の整理:本研究の成果を踏まえ,読解方略,動機づけ,学習観に関わり今後取り組むべき課題について整理した。本研究においては,英文読解における方略的介入から動機づけの向上や学習観の変化へと至る因果プロセスについては,明確な研究成果を得るには至らなかった。この点に関して,因果関係の明確化を図ることを通して,第2言語読解教育のさらなる発展に寄与できると考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)