2012 Fiscal Year Annual Research Report
2語から成るコロケーションが意図的語彙学習に与える影響
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22520628
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
笠原 究 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50439006)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 意図的語彙学習 / コロケーション |
Research Abstract |
今年度は、中学1年生という英語初級学習者に対して、「既知語+目標語」から成るコロケーション学習の有効性を調査した。未知語にはJACET8000の3000語レベル以上の英単語を、既知語には「英語ノート」に登場した英単語を使用した。目標語は17項目、同じ目標語を含むコロケーションも17項目用意した。事前調査により参加者の目標語と既知語に対する知識の有無を確認した。 参加者を語彙サイズの同等な2グループに分け、1つのグループには目標語を単独で提示、もう1つのグループには「既知語+目標語」のコロケーションとして提示し、その意味を覚えてもらった。その後すぐに意味を問うリコールテストを実施し、さらに1週間語に全く同じテストを実施した。直後テスト、遅延テスト共にコロケーションで学習したグループが単独学習のグループを特点で有意に上回った。しかし、グループと時間における交互作用は有意ではなかった。すなわち、目標語の一時的な意味の取り出しにおいては、コロケーション学習が単独学習の結果を上回ったが、長期的な意味の保持においては差がないことが判明した。 こうした結果になった理由としては、既知の単語が新たに学習した語の意味を取り出すうえでは、探索の範囲を狭める効果があり有効であることが考えられる。しかし、意味の保持においてはまだ覚えている英単語の数が少ないため、単語同士のネットワークが十分に発達しておらず、新たに有効なネットワークを発達させにくいことがあるのではないかと推察される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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