2011 Fiscal Year Annual Research Report
英語話者の物語コーパス作成とレキシカルフレーズ中心のリスニング教材の提供
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22520630
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
金子 朝子 昭和女子大学, 文学研究科, 教授 (10138505)
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Keywords | レキシカルフレーズ / 物語コーパス / リスニング教材 |
Research Abstract |
本研究は、英語関連分野の研究者に対しては、世界の主要英語圏の母語話者が子供の頃から自然に覚えてきた物語を収めた特殊コーパスを提供し、小・中学校の入門期の英語指導者に対しては、学習者に真正な英語に触れるチャンスを与えることのできる利便性の高い教材やその基礎資料を提供することを目的としている。 本年は、アメリカ英語母語話者とイギリス英語母語話者を中心に、子供の頃に聞いた物語を語ってもらい録音し、その音声を、物語に関わるエピソード等の情報、物語を記述した英文、コーパスとして利用可能なテキスト・ファイルと共に、ウェブ上に掲載した。 具体的には、平成22年度に予定通りの件数を収集できなかったアメリカ英語母語話者の物語を補充し、イギリス英語母語話者のデータを収集、その整理を行って、ウェブへの掲載を完了した。初年度の平成22年度に比較すると、より多くのデータを効率よく収集できたが、まだ、当初予定していた2年間の合計データ数には至っていない。データをファイル化して送信してもらうことも試みたが、直接データを収集する場合に比べて、適当なデータが得られる可能性が低いことも分かった。 また、ウェブに掲載しているデータを利用して、実際に語られたThe Three Little Pigsの物語を分析した。物語がどのような点で英語指導に役立つかについて検討するために、これまでの日本人英語学習者コーパス研究の結果から見えた学習の弱点をまとめ、語りの物語を教材とすることでどのようにそれらが改善されるのかについての検討も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成22年度に完了する予定であった、アメリカ人英語母語話者のデータについては、ほぼ予定数に達し、平成23年度にそれらの掲載も終了した。新しいデータは今後もあれば追加して掲載する。また、平成23年度に収集予定のイギリス人母語話者コーパスは、まだ、予定数に達していない。しかし、現在掲載している物語数は31件あり、母語話者が語りかけてくれる英語の物語は当初の目的通り、入門期から中級の英語学習者の英語指導に利用が可能で、真正な英語に触れるチャンスを提供するものである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度に完了する予定であった、イギリス人英語母語話者のデータ収集を継続し、加えてオセアニアの英語母語話者のデータ収集に着手する。物語の語り手として、性別、年齢などのバランスを考えて適当な候補者を探すことにかなりの時間がかかるので、何らかの公募等の方策も検討する。平成23年度の経験から、直接に研究者がデータを収集することが最も確実な方法であるので、計画的に現地に赴きデータを収集し、できるだけ早くウェブに掲載できるようにしたい。
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Research Products
(4 results)