2012 Fiscal Year Annual Research Report
短期語学研修を含む通年型英語学習プログラムにおける学習ストラテジー指導の効果
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22520633
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
尾崎 秀夫 創価大学, 文学部, 准教授 (80339762)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 学習ストラテジー / 英語教育 |
Research Abstract |
本研究では、夏季海外短期語学研修(以下、単に語学研修と記す)を挟んだ通年型英語学習プログラムにおける、学習ストラテジー指導の効果を量的・質的に検証した。研究の前提となる学習ストラテジー指導を含む大学英語授業の教案を作成、実施した。量的分析においては、長く不備が指摘されてきた日本語版Strategy Inventory for Language Learningの修正版(以下、単に修正版SILLと記す)を作成した。修正版SILLの作成は、先行研究の結果に基づき、各項目について加筆、言い換え、削除を行い171名の大学生英語学習者に回答してもらった。その結果につき因子分析を実行し、従来のカテゴリーを生かしつつ、19項目、5カテゴリー(①記憶・認知 ②補償 ③メタ認知 ④情意 ⑤社会)として修正版SILL作成を完了した。研究参加者(大学生英語学習者26名)は修正版SILLに2回(平成24[2012]年6月と同年12月)答えてもらった。26名のうち、語学研修参加者(13名)にはそれに加え、研修中に1回(同年8月)答えてもらった。t検定や分散分析を実行し、学習ストラテジー利用に変化が生じるかを検証した。質的分析においては、研究参加者に週1回自身の学習ストラテジー利用の状況について、ジャーナルに記入してもらい、キーフレーズの抽出とカテゴリー化を経て、その特徴を探った。量的分析の結果、参加者の学習ストラテジー利用に変化は認められなかった。これは主にスピーキングに特化した学習ストラテジーを指導したため、修正版SILLのような学習ストラテジーの利用を総体的に把握するアンケートでは、その変化を捉えることができなかったためと思われた。質的分析においては、学習ストラテジー習得における個人差、習得が比較的易しいストラテジーと難しいストラテジーの存在、ストラテジーの習得を促進する要因等が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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