2010 Fiscal Year Annual Research Report
児童・生徒の意識調査と言語習得研究の観点による小中連携の授業
Project/Area Number |
22520634
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Research Institution | Komazawa Women's University |
Principal Investigator |
太田 洋 駒沢女子大学, 人文学部, 准教授 (30409825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 浩行 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (40275805)
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Keywords | インタラクション / 児童・生徒の興味・関心 / 児童・生徒の価値観 / 小中連携 |
Research Abstract |
本研究では、小中連携に向けた、小学校外国語(英語)活動と中学校英語教育における望ましい授業実践を提案する。1年目の成果は、「パイロット調査、本調査で使用する英語活動ビデオの作成」「児童・生徒・教師を対象とするアンケート試作」、それをもとに「プリパイロット調査」をしたことである。 上記ビデオにはタイプの異なる2つの活動があり、一つは「繰り返しが多く発話を求める活動」で、もう一つは「インプット重視でインタラクションをめざす活動」である。両者は、研究代表者・分担者の教員研修の経験、現在の英語活動(教育)の課題、最新の言語習得理論を参考に計画、実施、収録し、対照的であると同時に学習者や教師の評価が分かれる活動である。 「プリパイロット調査」では、上記ビデオ撮影後に、学習者が2つの活動をどのように評価するか(どちらを好むか、効果があると思うか、受けたいか)、英語学習についてどのような信条(価値観)を持つかをアンケートによって調査した。なお、この2つのアンケートは先行研究を参照し、小学校・中学校教員、大学英語教育研究者とのディスカッション、いくつかの試行を経て作成したが、今後、更に改定を図る必要がある。 2年目は、プリパイロット調査の結果分析をしてパイロット調査に反映させ、その分析結果を踏まえて本調査に取り組む。その際、核となるのは「アンケートの妥当性の検証」「アンケート結果に見られる児童・生徒の興味関心と価値観の相関」「アンケートに用いた2つの活動の客観的特性」の3点からの分析になる。児童・生徒(中学生)がその興味関心、価値観で好む(好まない)授業はどのような特徴を持つか、について明らかにし、併せて、教える側(小学校教師・中学校英語教師)の評価(する活動)についても調査分析する。それをもとに、コミュニケーション能力の素地・基礎の育成をめざすよりよい外国語(英語)活動・英語授業を提案する。
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