2011 Fiscal Year Annual Research Report
小中連携による教育力を生かしたコミュニケーション能力養成のための評価に関する研究
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22520636
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
齋藤 榮二 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60162187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 保茂 京都外国語短期大学, キャリア英語科, 教授 (90257775)
近藤 睦美 帝塚山学院大学, リベラルアーツ学部, 講師 (20467533)
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Keywords | 評価 / 小学校外国語活動 / コミュニケーション能力養成 / カリキュラム開発 / 小中連携 |
Research Abstract |
考案・開発した評価観点・評価規準・量的及び質的評価方法とカリキュラムについて,研究協力者の和歌山県教育センター学びの丘を通じて依頼された,和歌山県内の2つの公立小学校での検証授業を実施した。具体的には,次の1~3の手順により,授業デザインを設計・実践した。1.コミュニケーション能力育成と自律学習能力育成の理論的枠組みを設定した。コミュニケーション能力育成の理論的枠組みをWillingness to communicate(MacIntyr et al, 1998)およびForeign language communicative competence(e. g., 村野井他, 2001)とした。また,Self-regulated learning(e. g., Zimmerman, 1990)を自律学習能力の育成の理論的枠組みとした。2.『英語ノート』のレッスンを4つのユニットに分割し,1つのユニットを8時により構成した上で,自律学習を促す5つのステップを創出した。3.各ユニットにおいて,1.で設定した3つの理論的枠組みごとに具体的な到達目標を設定した上で,その具体的な到達目標に沿った学習指導案を作成した。 また,アチーブメントテスト用アプリケーションについては,本年度(平成23年度)まで配布教材として使用されていた『英語ノート』及び指導資料に掲載されている語(句)に対する児童の到達度を,次の5つのパターンにより測定するものである。1.音声を聞いて、正しい絵を選ぶことができるか。2.音声を聞いて、正しい文字を選ぶことができるか。3.文字を見て、正しい意味(絵)を選ぶことができるか。4.絵を見て、正しい音声を選ぶことができるか。5.文字を見て、正しく発音することができるか。測定結果については,個々の児童に対するフィードバックシートとして出力されるよう設計した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した本年度の研究計画をほぼ遂行できたため 次年度も,本年度同様,研究代表者および研究分担者の役割分担にしたがい,着実に研究を遂行する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も,本年度同様,研究代表者および研究分担者の役割分担にしたがい,着実に研究を遂行する予定である。 次年度(平成24年度)は,文部科学省から配布される外国語活動用教材が,従来の『英語ノート』から『Hi,friends!』に変更予定であるため,昨年度および本年度までに作成した学習指導案と予習プリントなどの教材およびアチーブメントテスト用アプリケーションに格納されているデータを修正する必要がある。したがって,次年度(平成25年度)は,こういった修正を行った上で,開発した教材とアプリケーションの再検証および小中連携を生かした中学校英語科教育における授業デザインを構築・検証する予定である。
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