2012 Fiscal Year Annual Research Report
英語授業での表現活動が学習者同士の人間関係に及ぼす影響の研究
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22520642
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
大湊 佳宏 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (70413755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峯島 道夫 新潟工科大学, 工学部, 准教授 (10512981)
茅野 潤一郎 新潟県立大学, 国際地域学部, 講師 (50413753)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 人間関係 / 英語対話 / hyper-QU |
Research Abstract |
企業と高等専門学の卒業生に対する意識調査の結果は、英語力とコミュニケーション能力の不足を指摘している(文部科学省 2008)。その中、日常の英語の授業においてクラスメート同士のコミュニケーション不足がきっかけとなり、英語表現活動に影響していると思われる場面に多く遭遇する。そこで本研究では、教室内での学習者同士の人間関係が英語の表現活動に及ぼす影響につい調査を行った。 教室内での人間関係をhyper-QUを使用し測定した。本テストを用いて「学校生活満足群」と「それ以外の群(学校生活不満足度群)」に被験者を分類し、同時に、英語の授業において「英語対話活動」を導入し、2者間での対話活動を定期的に授業に取り組み、英語対話試験を行い、学生の発した発話を録音しスクリプトにおこしデータとして分析を行った。対話試験の際のペアは、「学校生活満足群」と「学校生活不満足群」それぞれ同じ群同士のペアになるようにコントロールを行った。言語データは7項目に焦点を当て分析し、2グループ間で有意な差が出た項目は「沈黙の総時間数」で次に差が(有意傾向)で差がみられたのが「同一トピック内での発話語数」であった。良好で健全な人間関係同士の対話は、お互いに言葉を掛け合いながら沈黙時間が短く、1つの話題に対して、深く掘り下げて、話を長続きさせる傾向にあることがわかった(大湊 2013)。 本研究を通し、学習者同士の人間関係が、英語学習者の発話(スピーキング)に部分的に影響することがわかった。また、今後は本研究を改善し追試験を繰り返しながらも、教室内での人間関係が英語表現活動に及ぼす他の影響も調査していく計画である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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