2012 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀から20世紀初頭の豪州における白人性の形成と日本(人)に関する基盤的研究
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22520643
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
村上 雄一 福島大学, 行政政策学類, 准教授 (10302316)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2014-03-31
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Keywords | 日豪関係史 / 白人性 / ホワイトネス |
Research Abstract |
引き続き、国内における文献や資料・史料収集を継続する傍ら、オーストラリア学会の全国研究大会への参加や各種研究会へ参加することで、最新の研究成果の情報収集や研究者との情報交換を行ってきた。例えば、本年度も名古屋商科大学の鎌田真弓教授が研究代表を務めている「アラフラ海域における越境と管理」の研究会に継続して参加し、情報の収集や研究者との意見交換を行った。また、平成25年11月に大阪大学で開かれたフォーラム“History, Nationalism and Globalization: the History Wars, National Curriculums and History in Society”(大阪大学文学部西洋史研究室 藤川隆男教授主催)にコメンテーターとして参加した際、本研究によって得た知見を有効に活用することができた一方、多くの参加者から新たな知見を得たり、意見交換を行うことができた。 オーストラリアにおける資料・史料収集も継続して行い、最新の文献や論文の入手を鋭意進めた。また、前年度同様、日系人移民研究者であるクィーンズランド大学の永田由利子先生に現地で会い、この間のオーストラリアにおける日豪研究に関する動向や新資料の紹介など、多くの有益な情報を提供していただいた。 なお、『パブリック・ヒストリー』第11号(2014年2月出版)に大阪大学でのフォーラムの成果が掲載されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2011年3月に発生した東日本大震災とそれに続いた福島第一原子力発電所の人災事故からすでに3年を迎えたが、地震や津波による被災地とは異なり、特に放射性物質に汚染された「フクシマ」は、未だに本研究者が所属している福島大学での研究・教育・地域貢献活動へ大きな影響を与え続けており、本研究者もその影響を受けずにはいられない状況である。 また、お互いの本務校における業務の兼ね合いもあり、海外の研究協力者との日程調整も難しいことが多かった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、最終的な研究成果をとりまとめていく一方、その過程で新たに必要となる国内外の資料・史料収集も鋭意続けていく予定である。
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