2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520658
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
井村 哲郎 新潟大学, 人文社会・教育科学系, フェロー (50303095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東山 京子 中京大学, 社会科学研究所, 特任研究員 (80570077)
小都 晶子 国際日本研究センター, 研究部, 研究員 (00533671)
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Keywords | 慣行調査 / 旧慣調査 / 日中関係史 / 日台関係史 |
Research Abstract |
本研究課題は、台湾総督府が行った台湾旧慣調査、満鉄調査課が行った満洲旧慣調査、満洲国が行った土地慣行調査、満鉄調査部と満鉄北支経済調査所が東亜研究所と協力して行った「支那慣行調査」、日中戦争末期に満鉄調査部が行った海南島慣行調査について、それらの立案および調査経緯、問題点を明らかにし、それぞれの調査の継承性と発展過程を明らかにすることをめざしている。今年度は初年度であるため、国内の史資料収集および中国、台湾での現地調査による資料収集を中心に行った。 研究代表者井村哲郎は「支那慣行調査」に関する会議記録や関連文書からなる「東亜研究所第六調査委員会慣行調査書類綴」をマイクロフィルムで入手した。2010年5月にはそれにもとづいて「支那慣行調査」の問題点を指摘する報告を国際日本文化研究センターの研究会で行った。さらに同年9月中国東北で現地調査を実施し、関連資料を収集した。研究分担者の東山京子は2011年2月から3月にかけて国史館台湾文献館および国立中央図書館台湾分館で資料調査を行い、関連資料の収集を行った。また、同じく研究分担者の小都晶子は2010年9月中国東北での現地調査、同年10月アジア経済研究所、東京大学東洋文化研究所、また12月にも東京大学東洋文化研究所で資料調査を行い、満洲国の土地局、地籍整理局の編纂した資料の収集を行った。 また、マイクロフィルム版岡松参太郎文書の台湾総督府時代および満鉄理事時代の部分を購入した。これら入手した史資料を利用した本格的な研究は次年度以降の課題となる。
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Research Products
(1 results)